リカルド・ロドリゲス監督(浦和)②/誤算か。リミットか。“リカ将”改革2年目の現実【勝手にJ2監督列伝・番外編】
コロナ禍の影響により取材ができなかった頃、ゼルビアTimesで密かに人気シリーズと化していた【勝手にJ2監督列伝】。今回は復刻版の番外編として、昨季から2シーズンにわたって浦和レッズを率いた元徳島監督、リカルド・ロドリゲス監督の2シーズンを前編と後編に分けて考察してみた。
2020年沖縄・金武町キャンプでの一幕。西川周作、岩波拓也は現在も主力だ
▼チーム作りの傾向における是と非
就任2年目のシーズンを終えた浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、アビスパ福岡戦後の記者会見で次のように胸の内を明かした。
「自分たちが構築したものが、3年目、4年目に形になってくるものもある。シーズンのスタートで高卒の木原励が唯一のFWだったメンバー構成が、優勝を掲げる上で現実的なのかと言えばそうではない。プロセスや時間が足りなかったと思う」
今季限りで退任することになったロドリゲス監督の発言は、志半ばでチームを去らなければならない無念さが滲み出ていた。それでも冷静に振り返れば、チームスタイルが浸透し、リカルド色が色濃くなっていた2022年は、良くも悪くも“リカルド・レッズ”を象徴するシーズンとなった。
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