「ゼルビアTimes」郡司聡

縮まぬ上位陣との差。未来を暗示する不安定なバイオリズム【検証・シーズンレビュー2022④】

「3年以内でJ1を目指せるチーム作り」(唐井直GM)を旗印に掲げ、2020シーズンのランコ・ポポヴィッチ体制発足とともに策定した3カ年計画。今季は勝負の年となるラストイヤーだったが、J1昇格レースに本格参戦することなく、15位でシーズンを終えた。1年目の19位を経て、2年目に5位へとジャンプアップした町田の戦績が、なぜ今季はそこまで落ち込んだのか。多角的に分析したシーズンレビューがスタート。第4回は中盤戦からラスト10までの時期を検証する。

【シーズンレビュー今後の掲載予定】

・シーズンレビュー編(計4回予定)
・チーム編成編
・ポポヴィッチ監督編

※2〜3日間隔で掲載予定

後半に投入された翁長聖を中心に反撃も完敗だった敵地・大分戦

▼アウェイ大分戦での“三重苦”

オプション布陣である[3−4−2−1]の機能性が次第に向上し、ドゥドゥと太田修介による2シャドーが猛威を振るった直近のブラウブリッツ秋田戦を経て、チームの“完成形”がおぼろげに見え始めた矢先だった。

次なる相手は、昨季までJ1を戦い、天皇杯では決勝にまで進出した大分トリニータ。降格の憂き目にあったとはいえ、大半の主力メンバーが残った大分との対戦は、J1スタンダードを有する相手に対して、現状の町田がどこまで通用するのか。本格的な昇格レース参戦に向けての“試金石”と言ってもいいビッグゲームだった。

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