「ゼルビアTimes」郡司聡

太田宏介「町田で成し遂げたいことはJ1昇格。それを果たすことが、町田のサッカー少年に対する一番のメッセージになる」【加入会見レポート】

7月20日、夏の移籍市場で町田に加入した太田宏介の加入記者会見がクラブハウスで開催された。ここでは会見の質疑応答を抜粋する形で掲載する。

 

■大友健寿社長
「シーズン途中の加入選手に対して、わがクラブとして、記者会見を行うのは異例なことです。そもそもFC町田のアカデミー出身でこれだけの実績がある選手がこのクラブに戻ってきてくれたことを誇りに思っています。ピッチの上やピッチの外でもプラスの力が作用するであろうと考えており、大きな期待をしています。

 

またこれは余談ですが、FC町田ゼルビアがまだ東京都1部リーグの頃の2004年でしょうか。太田宏介選手を擁する麻布大学附属渕野辺高校と練習試合をする機会がありました。僕たち大人が高校生に負けるわけにはいかないのですが、グリグリとボールを回されて、かなりの点差で負けてしまった思い出があります(苦笑)。高校の当時からむちゃくちゃうまい選手でした。その後は順調にプロになって、さまざまな経験を積み、このクラブに戻ってきてくれて、うれしい気持ちでいっぱいです」

 

■唐井直GM
「獲得の経緯は大友社長がグリグリにボールを回されたから…ということではありません(笑)。今日は太田宏介選手だけではなく、FC町田に携わってきた方々みなさんにおめでとうとお伝えしたいととともに、感謝を申し上げる、感謝の1日でもあります。FC町田を立ち上げてから長い歴史を持っているクラブではありますが、以前の清水、今の静岡市に次いで、町田市はプロ選手を多く輩出してきた地域ではあります。FC町田のトップチームがFC町田ゼルビアに変わっていった中で、こうして受け皿となるクラブができました。またクラブとしてさまざまな発展を遂げていく中で、2018年には相馬直樹元監督の下、予算最小規模のクラブながら、4位という好成績を収めました。ただ当時はJ1ライセンスがなく、プレーオフに出られなかったという事情が一つの契機となり、石阪丈一町田市長のご尽力もありながら、昨年1万5000人規模のスタジアムが出来上がりました。また今年の2月には素晴らしいクラブハウスも完成しました。

 

このクラブに携わってきた方々の思いが結晶する形で今があります。そしてかつての代表選手でもあり、いろいろな経験を積んできた太田宏介選手がこの町田に戻ってきたことは、こういうクラブハウスという家があったことも、彼が戻るにあたってのきっかけになってくれたと思います。繰り返しにはなりますが、FC町田、ひいては町田の少年サッカー界に携わってきた方々におめでとうと感謝をしないとなりませんし、「ようこそ、帰ってきてくれました」とお伝えしたいと思います。

 

現在、われわれはランコ・ポポヴィッチ監督の下で1を目指すプロジェクトを進めてきた中で、今は8位という成績ですが、ほぼプレーオフ圏をキープして、ここまできてます。彼がいよいよ最後のピースと言えますし、FC東京で一緒にやっていたポポヴィッチ監督と再びタッグを組むことも大きいと思います。2日前の練習試合では彼のクロスから、鄭大世選手がゴールをねじ込むシーンもありました。野津田でもっと見たいなという思いにさせられました。あとの話は太田宏介選手に託します」

 

■太田宏介
「今こうして、FC町田ゼルビアのエンブレムを背負ってこの場に立てることをとてもうれしく思います。プロ選手になって17年目になりますが、FC町田のジュニアユースを卒業してから、クラブのことはずっと動向を気にかけていました。プロのキャリアを築く中で、いつかは町田に戻りたい、これまでのサッカー人生の基盤は町田のサッカーに育ててもらったため、とにかくここにいられることが本当にうれしいです。

僕が小さい頃の野津田は今とは全然違った姿であり、サッカー少年の憧れの場所でした。この町田のユニフォームを身にまとい、昇格に向けて、チームを引っ張っていくことや、ここでできることはたくさんあります。町田への思いを話すと長くなりますが、ピッチで結果を残すことにフォーカスをして頑張っていきたいです。FC町田ゼルビアの太田宏介として、これからよろしくお願いします」

 

ーー大友社長にうかがいます。太田宏介選手とコミュニケーションを取ることで感慨深い思いを新たにする部分がありますか。
「J1を目指すという中で判断してくれたことをうれしく思います。練習参加初日にすれ違った中での会話もしましたし、先日のトレーニングマッチも見ました。今後も熱く対話ができることを楽しみにしていますし、こうしてアカデミーの選手が目指す場所ができたことをあらためて痛感できるいう意味でも、アカデミーの選手たちが太田宏介選手の加入を一番喜んでいるかもしれません」

 

ーー唐井GMにうかがいます。この夏の補強方針について聞かせてください。

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