「ゼルビアTimes」郡司聡

14戦無敗の隙なきチーム。勝利の可能性を高めるキーワードとは?(横浜FCvs大宮/中村俊輔ら両監督・選手コメント付)【スカウティングレポート・横浜FC編/the other game】

■明治安田生命J2リーグ第32節・9月15日(日)18:00キックオフ
ニッパツ三ツ沢球技場/12,189人
横浜FC 0-0 大宮アルディージャ

 

【ハイライト:横浜FC×大宮アルディージャ/明治安田生命J2リーグ第32節】

 

【マッチサマリー】
9月22日開催のJ2第33節で対戦する横浜FCが、ホーム・ニッパツ三ツ沢球技場に大宮アルディージャを迎えた上位対決は、最後までゴールが生まれず、スコアレスドローに終わった。

大宮を勝ち点2差で上回る横浜FCは、「90分フル出場できるコンディションが整ってきた」(下平隆宏監督)中村俊輔を移籍後、初めてリーグ戦で先発起用。元町田戦士・田代真一とダブルボランチを組んだ。中盤の底でボールをさばきながらリズムを作る中村は19分、鋭い縦パスをイバに供給。レアンドロ・ドミンゲスがフリーランで相手を引きつけ、イバがその隙を突いてフィニッシュまで持ち込み、大宮ゴールに迫った。

0-0で迎えた後半は54分、大宮のフアンマ・デルガドに決定的なヘディングシュートを食らったが、ゴールの枠を外れ、肝を冷やす。ともに1点を奪おうと、キャスティングを変えながら、ゴールを狙う両指揮官。そして74分に投入された元町田戦士の戸島章が75分と90分に絶好機を迎えるが、いずれも大宮GK笠原昂史に阻まれてゴールならず。「自分が決めていれば勝っていた」(戸島)チャンスを戸島が決め切れなかったことで、試合は0-0のまま、タイムアップを迎えた。

「負ければ順位が入れ替わる」(中山克広)上位対決で横浜FCは勝ち切れなかったものの、無敗街道は『14』に伸びた。次節は町田のホーム・野津田に乗り込んでくる。

 

▼カウンター、サイドアタック、そしてセットプレー

アウェイチームよりも数の多かった決定機を決め切れず、スコアレスドローに終わったものの、横浜FCの選手たちは上位対決で相手に勝ち点3を与えなかったことを評価していた。主将の南雄太は「ネガティブになるような勝ち点1ではない」と言い切った。モンテディオ山形、ヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャと続いた上位との3連戦も、1勝2分とまずまずの戦績で14戦無敗を継続している。

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