「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】クラブ首脳陣が石阪町田市長を表敬訪問。「みなさんに話題にしていただいた1年だったと、あらためて感じる時間になった」(相馬監督)【コラム】

▼クラブ史上最高順位・4位を報告

相馬直樹監督や大友健寿社長ら、クラブ首脳陣は12月27日、石阪丈一町田市長を表敬訪問した。

その表敬訪問の場でクラブ首脳陣は、2018シーズンでクラブ史上最高順位である4位を記録したことを報告。さまざまな方面で支援してくれたことに対しても、あらためて感謝の思いを伝えた。そして相馬監督はあと1点が奪えず、優勝に届かなかったことについて、悔しさをにじませながらも、次のように振り返っている。

「満員のスタジアムで試合ができたことの喜びもあった一方で、優勝できたらまた違った景色があったと思います。それは次へのチャレンジとして、また『来年、もう少し頑張りなさい』と言われたようなものかなと思っています。いろいろな形で支えてくださり、ありがとうございました」

そういった指揮官からの言葉を受けた石阪市長は「6位以内の目標よりも上の順位を達成できましたし、アディショナルタイムの5分まで優勝の夢を見させてもらった。CKのチャンスもありましたし、市民に夢を見させてもらったことに感謝します」と話した。

なお、ホームの町田市立陸上競技場の改修については、2021年2月までに完成するための予算策定をしていることも明言。クラブ側が新練習場の準備も着々と進めており、石阪市長も「来年は飛躍できる要件を満たせる」ことに触れていた。その一方で、石阪市長もサッカープレーヤーであったことを踏まえて、「もともとサッカーは楽しむもの。来季も今季同様に楽しんでほしいですね」と新シーズンへの期待感も口にしていた。

12月中旬にJリーグから発表されたライセンス取得におけるスタジアム基準の改定により、スタジアムの面ではJ1ライセンス取得に向けて光明が見えつつある。練習場に関しても、前向きな交渉が続いているため、来季の町田は多少気は早いが、J1に本格的に挑戦する可能性もある。

しかし、現場を預かる指揮官はライセンスの話題に振り回されることなく、今季同様、来季もピッチでの戦いに集中する。

「現実味が帯びるだけ、プレッシャーが掛かってくる。だからこそ、ピッチ上でやるべきことに集中することが大事になると思っている。来季はまだ始まっていないですが、それをあらためて痛感しています」

トップチームは、ピッチで結果を残すことに集中するーー。表敬訪問後、報道陣の取材に応えた相馬監督は、“ブレない姿勢”を示した。

Photo&Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

【VOICE】

■相馬直樹監督
ーー表敬訪問を終えられて、どんな心境でしょうか?
「シーズンが終わってから少し間が空きましたが、あらためて1年間の感謝を伝えることができました。今年1年間、みなさんの間で話題にしてもらっていたんだなと感じる時間となりましたね」

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