「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】相馬直樹監督「最後は総力を結集して戦う形になったが、選手たちはよくやってくれた」+金沢・柳下正明監督、梅鉢貴秀、垣田裕暉【ツエーゲン金沢戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第24節・7月21日(土)18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/7,214人
FC町田ゼルビア 1-0 ツエーゲン金沢
【得点者】町田/43分 平戸太貴

 

■相馬直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは今日たくさんの方々に集まっていただきました。夏休み最初のホームゲームに小田急さんのご協力もいただきながら、良い雰囲気の中でゲームができました。ゲーム自体は非常に蒸し暑く、金沢さんもそうですが、この夏場に連戦を戦っていることで選手たちにとってはたいへんな環境でした。その中で最後まで走り抜いて勝利という結果をもぎ取ってくれました。この結果はたくさんの方々が良い雰囲気を作ってくださったおかげでもあります。まずはありがとうございましたとお伝えさせていただきます。

金沢さんはタイトにマンマークを敷いてくるチームですし、今日は攻撃の2トップも背の高い選手でしたが、彼らもパワーを持っているチームでした。最近のゲームでも負けていないチームでしたし、非常に難しい相手でしたが、われわれはわれわれらしく戦うこと、相手に合わせることなくゲームをしようと選手たちを送り出しました。前半からセカンドボールを拾う部分やボールを持つ場面では持つこと、また背中を、背後を取りに行くべき場面では取りに行くこと、そういうことを続けながら良い時間帯を作ることができました。その中でゴールを奪えたことは大きかったですし、ゴールには迫っていたので、もう一つ取れれば良かったですが、あの時間帯に点を取れたことは非常に大きかったと思っています。

後半はお互いに間延びした状況が出てくる中で、シュートまで持ち込む回数こそ、そこまでではなかったですが、ボックス内に入っていく形は作れていたと思います。自分たちが攻める時間を作れました。ただ最後の時間帯は点差のこともありますし、暑さのこともあります。そういった中で次第にセカンドボールを拾われて、サイドに揺さぶられて中で勝負する形を作られました。その回数は増えていきましたが、そこは粘り強く、耐久性があったと思います。われわれとしては自分たちから仕掛ける部分やそれがうまくいかない時や最後の時間帯など、この夏場を勝っていく意味でも耐久性は重要なものだと思っています。最後は総力を結集して戦う形になりましたが、選手たちはよくやってくれたと思います。

また連戦になりますが、この厳しい環境の中で最後まで戦い抜いた選手たち、ここ最近でもプレーをするという意思を持って戦ってくれている選手たちにあらためて感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました」

ーー戸高選手はウォーミングアップ中に負傷したという認識でよろしいでしょうか?
「予期せぬことでしたし、ベンチメンバーを追加できませんでしたが、スクランブルの形でゲームに入ることになりました。その意味では土居が急にスタートから出ることになりましたが、逆に緊張しなくて良かったんじゃないかという話はしましたし、彼はよくやってくれたと思います。前半にかなり飛ばしていた分もあって、後半はかなり足が止まっていましたが、彼にとっては勝ちゲームに関与したことがポジティブな材料になったと思います」

ーー土居選手の交代もそんなに早い時間帯での交代ではなかったですし、交代カードを切ることに関して、我慢していらっしゃる印象です。そのあたりの交代策については、どんなお考えだったのでしょうか?
「最終的に深津が足を痙攣している形になりましたが、今日のような試合展開ではほかにもそういう選手が出てきてもおかしくないなとは思っていました。そういったことを含めて、事が起こってから交代に動くようでは遅いのですが、そこまで崩れていなかったことも選手を代えなかった理由の一つです」

ーーこの段階での順位に関して、監督はどう受け止めていますか?
「すべてが終わったあとに話したいと思います」

ーー順調としか言いようがないでしょうが、どう思っていらっしゃいますか?
「僕自身は選手たちに対して、順位の話をしたことがありません。今季は6位以内を目指すという話はしていますが、順位を目標にするにしても、しないにしても、目の前のサッカーの試合をすること、7000人を越える方々に集まっていただいた中でプレーができること。その瞬間にすべてのプレーを出せるのか、楽しめるのか。選手たちにはそういうことに目を向けてもらいたいです。

順位うんぬんではなく、何位であっても目の前の相手に勝ちに行きますし、サッカーをプレーしにいってほしいと思っています。そのすべてをお客さんの前で出し切ること。それによって、初めて見に来てくださった方も多いと思いますが、一人でも多くの方がもう一度行きたいな、と思ってもらえたらいいなと思っています。質問の答えになっていないですね。すみません」

 

■柳下正明監督(金沢)
ーー試合の総括をお願いいたします。
「町田は90分を通して、自分たちのスタイルをやり通していました。われわれは空いているスペースを使って戦うということを徹底してできれば、足をつる町田の選手がもっと増えたのかもしれません。どちらのリズムになるか難しいゲームではありましたが、こういうゲームで勝ち点を取って終わるようになれば、どんな相手に対しても自分たちのスタイルをやっていけるようなチームになるのかなと思いました。また中3日で次のゲームがあるので、しっかりと準備をして次のゲームに臨みたいと思います」

 

■梅鉢貴秀(金沢)
うまくコントロールできなかったことが敗因
「90分を通して相手がセカンドボールを支配していたことがこのゲームのすべてだったのかなと思います。セカンドボールワークは劣勢でしたが、前向きに拾わなければいけない状況と後ろ向きで拾わないといけない状況それぞれがありました。相手は裏までボールを飛ばして、僕たちが後ろ向きに対応する状況を作っていましたが、相対的に僕たちのクリアが相手の前にしか行かず、相手をひっくり返すことができませんでした。そこまで押し込めなかったことがなかなか良い形でセカンドボールを拾えない原因になったと思います。

試合前からこういう戦いになることはわかっていましたが、もう少し押し込んだ時にゆっくりとボールをキープしたり、相手のリズムではない時間帯を作れればまた違ったゲームの流れになったかもしれません。行ったり来たりのゲームになっていましたし、ずっとその展開だったので、うまくコントロールできなかったことが敗因かもしれません」

 

■垣田裕暉(金沢)
太貴にやられてめっちゃ悔しい
「自分たちのほうがチャンスは作れていたと思いますし、チャンスでFWが点を取れないとチームが苦しくなってしまうだけです。(後半にサイドでのドリブル突破からチャンスを作りました)町田の選手たちはラインを高く設定してくるので、裏を取れたシーンもありましたし、チャンスは作れていたので、やはりゴールにつなげないといけません。(後半のヘディングでのチャンスについて)あの場面で叩きつけられるパワーというか、改善できることを改善してもっと高いレベルに行きたいです。あと何センチか高く飛べれば、もっと力強くヘディングを叩きつけられたと思います。

(相手の決勝点は鹿島ユースの同期である平戸選手でした)太貴にやられてめっちゃ悔しいです。ただ確かに太貴に点を取られたけど、オレが点を取ってやるというよりも、チームで点を取ることを考えていました。悔しがるのは試合の後でいいかなと試合中は思っていました。久々に負けて悔しいですが、悪い流れはこの1試合で途切れさせることができるように、次の試合に向けて良い準備をしていきたいです」

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