「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】井上裕大「戦術うんぬんの前に、戦う部分で負けていては僕たちのサッカーはできない」【栃木SC戦/選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第22節・7月7日(土)18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/3,627人
FC町田ゼルビア 0-1 栃木SC
【得点者】栃木/15分 大黒将志

 

【マッチサマリー】

二巡目の対戦を迎える後半戦のスタートとなった第22節の栃木SC戦。過去3度の対戦で未勝利、加えて1点も取れていない栃木に対して、最後まで1点が遠く、後半戦のスタートは悔しい敗戦となった。

6連敗中で敵地に乗り込んできた栃木は「相手の土俵に乗っかった」(服部康平)。マンマーク戦術を踏襲し、セカンドボールへの出足や攻守の切り替えで町田を凌駕する戦略で勝機をうかがってきた。

連敗阻止に燃える栃木は町田と局面勝負に持ち込んで優勢に立つと、迎えた15分、3ボランチのアンカーに入った岡﨑建哉が町田の最終ラインの背後へ浮き球のパスを供給。最後は背後に抜け出した大黒将志がヘディングで流し込み、町田は先手を奪われてしまう。早めの時間帯で先手を取った栃木は、よりタイトな守備が鮮明となり、ハードワークバトルでも町田を上回っていく。その一方でゴールが遠い町田は、90分で9本のCKを獲得。しかし頼みのセットプレーでもゴールを割れず、0-1で敗戦のホイッスルを聞いた。

「栃木さんの何としても連敗を抜け出したいというスピリットに負けたことが一番の敗因」と相馬直樹監督。勝ち点に対してよりシビアになる後半戦は、前半戦以上に勝ち点を獲得するのが難しいことを印象付ける結果となった。

■井上裕大
ーー結果は悔しい敗戦でした。試合を振り返っていかがですか?
「前半戦もこういうゲームが多く、1点勝負で拮抗勝負、我慢比べになることはわかっていました。試合に入る前から相手は連敗中で後半戦のスタートという節目であることも含めて、相手のパワーは警戒していました。たしかに相手の勢いや球際、切り替えの部分はパワーがあったことは事実です。失点はしましたが、チャンスはありましたし、ブレずに90分間、戦い続けることができました。学ぶべきことはあったので、それを見つめ直して、今後の糧にしていきたいです」

ーーその学ぶべきこととは、具体的に何でしょうか?
「戦術うんぬんの前に、戦う部分で負けていては僕たちのサッカーはできません。そういう部分は勉強になりましたし、良い教訓になりました」

ーーやはりセカンドボールが試合のポイントになりました。
「セカンドボール勝負かなと思っていましたし、セカンドボールを相手に拾われると高い位置にもっていかれるゲームでした。我慢比べと集中力の勝負で相手が上回ったので、それは相手を見習わないといけない部分です。これからも前を向いて、この試合から学ぶべきことを今後につなげていきたいです」

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