「ゼルビアTimes」郡司聡

“勝負のゲーム”で勝利の凱歌。指揮官不在の窮地で発揮したゼルビア・ブルーの矜持【東京ヴェルディ戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第12節・5月3日(木・祝)14:00キックオフ
味の素スタジアム/6,505人
東京ヴェルディ 1-4 FC町田ゼルビア
【得点者】東京V/14分 林陵平 町田/17分 吉濱遼平、48分 森村昂太、58分 吉濱遼平、88分 中島裕希

▼策に溺れた感のある東京V

クラブは試合当日に相馬直樹監督が体調不良を理由にチームの指揮が執れないことを発表し、東京ヴェルディとの『東京クラシック』は村主博正ヘッドコーチが采配を振るうことになった。それに加えて、過去3シーズンにわたりリーグ戦でフルタイム出場を続けてきた守護神の高原寿康が4年ぶりにリーグ戦での先発から外れた。

代わりに抜擢された選手は、日本体育大学卒業のルーキー・福井光輝。失点過多の状況が続き、福井自身も好調をキープしていることから、試合2日前の紅白戦で主力組のGKを高原と交互で務めるなど、守護神交代の動きが少なからずある中での福井抜擢となった。ラインコントロールを司るディフェンスリーダー・深津康太の出場停止も含めて、不測の事態が発生していたことやセンターラインの不在はチームに少なからず影響を及ぼすかと思われていた。

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