「ゼルビアTimes」郡司聡

大谷尚輝/光と影の金沢戦。同点ゴールの裏に隠された悔恨【小野路便り】

▼瞬時の判断と出て行く力

その瞬間、もう無意識に体が動いていた。そう言っては、大げさだろうか。

前節・ツエーゲン金沢戦の64分だった。左サイドで平戸太貴、杉森考起の間でボールが行き交う中、無我夢中で右サイドを駆け上がっていた。相手DF3人を引きつけた杉森からパスがくる。相手が寄せてくる中でも、冷静にワントラップから右足を射抜く時間は十分にあった。

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