【新東京書簡】第八信『なぜ、そのクラブを愛するのか』郡司聡(町田日和)(2016/10/13)
▼実は2度目なんです
まずは『新東京書簡』での執筆の機会を与えてくださった海江田さん、後藤さんに感謝を申し上げます。
海江田さんと後藤さんの間で『新東京書簡』が復活してから、早速海江田さんのほうに「FC町田ゼルビアも東京都町田市をホームタウンとしているので、機会があればぜひ執筆させてください」とかねてからお願いをしており、今回実現に至った運びです。4年ぶりの『東京クラシック』復活に際し、このチャンスをいただけたこと、あらためて感謝申し上げます。
実は僕が『東京書簡』に乱入するのは、初めてのことではありません。今回で2回目です。まだ『新東京書簡』が『東京書簡』だった上に、エルゴラで連載されていたころ、たしか2007年だったかなと思います。僕がエルゴラの編集部に入る前から、『東京書簡』の大ファンで、お二人が奏でるハーモニーを掲載されるたびに楽しみにしていました。
そんなやりとりを当時の連載担当編集者と話していたところ、ある日突然、「郡司さん、東京書簡に乱入してよ」と“原稿依頼”を受けることになりました。「これは重責だ」と思いつつも、大都市・東京を本拠地に持つクラブがJリーグに与える影響は大きいという問題意識を持っていた僕は、構想を練りに練って、原稿をしたためました。
切り口は何の脈絡もない「東京ヴェルディ、下町へのホームタウン移転のススメ」。表現が乱暴かもしれませんが、西東京エリアでパイを奪い合うよりも、対立の構図をもっと明確にして、互いに切磋琢磨したほうがいいのでは? という当事者ではない僕が勝手にぶちまけた提案でした。
僕の『東京書簡』の原稿に対するアンサーとして、海江田さんは恐らく「勝手なことを言いやがって」と腹わたが煮えくり返ったような思いを抱きつつも、「そういう案もあるよね」といった大人の対応をしていただいた記憶があります。その節は海江田さん、たいへん失礼いたしました。勝手な提案をいたしまして、申し訳ございません。
かなり前置きが長くなりました。今回は海江田さんの第七信を受けて、後藤さんに振る展開とのことですが、そろそろ本題に入ります。
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