「ゼルビアTimes」郡司聡

【★1ページ目無料公開】【小野路便り】ボクと小野伸二さん 〜カルフィン・ヨン・ア・ピン選手の場合〜

▼小野伸二がいたから……。日本行きを決意

9月26日に開催されるアウェイ・札幌ドームでのJ2第33節・コンサドーレ札幌戦は、日本サッカー界の“スーパースター”の一人である小野伸二選手が出場する可能性がある試合です。ホーム野津田での前回対戦(第6節・2○0)では、負傷によりメンバー外だった小野選手が初めて町田戦のピッチに立つことはあるのでしょうか?

実は、カルフィン・ヨン・ア・ピン選手にとっての小野伸二選手は、自身のキャリアにおいて、多大なる影響を与えた選手のようです。

2011年の夏、キャラ選手(ヨン・ア・ピンの愛称)の携帯電話が鳴りました。その電話の主は、当時清水エスパルスで監督を務めていたアフシン・ゴトビ氏からでした。電話の内容に、キャラ選手は驚きを隠せなかったようです。

「日本に来ないか?」

キャラ選手は当時、ELなど欧州のステージなどで活躍することを夢見て、オランダのヘーレンフェーンから新天地に移ることを考えていました。ステップアップを狙っている中、日本へ行くべきか。キャラ選手は難色を示しました。

しかし、ゴトビ氏の言葉にその意思はすぐに変わったようです。

「清水エスパルスには小野伸二もいるよ。ユングベリ(元スウェーデン代表)だって来るんだ」

小野伸二? それを聞いたキャラ選手は「OK、OK」と二つ返事で清水移籍を了承しました。

「小野伸二はオランダでトッププレーヤーだったし、フェイエノールトでUEFAカップを制覇したときのプレーを見ていて、『すごくうまいなー』と思っていた。そんな彼とプレーできるなんて、夢のようだったよ」

もし、清水で小野伸二選手がプレーしていなかったらーー。キャラ選手が、FC町田ゼルビアのユニフォームを着ることはなかったかもしれません。


▼まるで、目が3つある?

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