「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第21節・町田vsJ-22選抜/町田・相馬直樹監督、J-22選抜・高畠勉監督、中谷進之介選手コメント(3,144文字)

■明治安田生命J3リーグ第21節18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/2,848人
FC町田ゼルビア 3-1 Jリーグ・アンダー22選抜
【得点者】町田/48分、67分、89分 鈴木崇文 J-22選抜/59分 杉森考起

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「非常に暑い中、夏の連休でたくさんの方々に野津田に足を運んでいただきました。暑さもあってか、非常に重苦しい試合でしたが、粘り強く選手たちが戦ってくれたおかげで勝ち点3を取れたと思います。この勝ち点3を取れたのも、後押しというか来ていただいた方々の声援が選手たちの力になったと本当に思っています。ありがとうございます。試合は非常に重苦しい、少し前半は相手もしっかりとブロックを組んできたことでこちらは入っていくことをためらうような、戸島が入っていたことも含めて、少し長いボールに頼ってしまうような展開で、ゴールのにおいがしない前半だったかなと思います。相手に持たれる時間帯がありながらの対応となりましたが、後半はもう少し背後を突いて、積極的にやらないとこのまま終わってしまうという話をして送り出しました。その中で後半の開始早々に崇文が先制点を取ってくれました。そのあとに追い付かれたことは予定どおりではなかったですが、よくそのあと足が止まり始めた中で、少ないチャンスでボールを運ぶ中で崇文が2つ、そしてトータルで3ゴールを取ってくれました。非常に前半はこちらがアクションできなかったぶん苦しく、後半は足が止まっていて相手にボールを握られていたぶん、苦しいゲームではありましたが、勝ち点3を取ることができたのは、選手を交代させながらですが、出た選手だけではなく、普段のトレーンングから含めて全部の選手が勝利に向けて努力をした結果、チームの結束が結果につながったと思います。チームとしても前に進むゲームになったんじゃないかなと思っています。ウチは1試合間が開きますし、ホームが続きますが、このまま連勝が続けられるように頑張ろうと思っています。以上です」

——監督が誕生日ということで、あらためて誕生日おめでとうございます。これまで誕生日にスタジアムで水をかけられたことはありますか?
「昨年は秋田で水をかけていただきました。昨年も土曜日の試合ではありましたが、ゲームがありました。そういう(誕生日を祝ってもらうような)歳でもありませんが、今年はホームでたくさんのお祝いをしていただきまして、ありがとうございます」

——前半に途中交代した大竹隆人選手の状態は大丈夫でしょうか?
「大丈夫ではありませんが、これから確認をしていくことになります。ただあそこで抜けなくてはならない状況ではありました」

——鈴木崇文選手がハットトリックの活躍を見せましたが、あらためて監督から見た鈴木崇文選手の攻撃のクオリティーについて聞かせてください。
「彼自身あまり3ゴールはないと思いますが、彼は中盤の選手でどちらかというとパスを出す選手であると思います。ボールを持ち出すところ、止まらず動くところ、そしてフィニッシュワークのところ。それらすべてのものが重なった得点だったと思います。今日で5点目ということになると思いますが、もっと取らないといけないという期待はコーチングスタッフはもちろんのこと、ファン・サポーターの方々もそうだと思います。これを機会にもっとゴールの数が増えればいいなと思っています」

——同点にされてから次々と選手を交代させました。普段よりは早く動いているなという印象を抱いているのですが、選手起用の意図はいかがですか?
「みなさんも見ていらして、スタンドにいるだけで汗が出てくるような状況だったと思います。そういった中で相手は全員22歳以下の選手でしたし、運動量の確保という意味で、早く(交代カードを)切らないといけないと思っていました。その中で絵の変化のイメージはしていましたし、勝っているシチュエーション、どうしても取りに行かないといけないシチュエーションを描きながら選手起用をしていました。大竹を先に代えざるを得ない状況で、プランとしては崩れた部分はありましたが、選手たちに慣れないポジションをやってもらうこともある中で、選手たちもしっかりとプレーをしてくれましたし、よく結果に結び付けてくれたとも思っています」

 

■高畠 勉監督(J-22選抜)
——まずは試合の総括をお願いします。
「町田さんとの対戦は非常にタフなゲームになるので、選手たちにはしっかりと力を出し切るようにと送り出した。タフな戦いにはなったが、選手たちがよく戦ってくれたと思う。1-3という点差ではあったが、その差を感じさせないパフォーマンスを見せてくれた。ただ後半の立ち上がりの失点や追加点を奪われたことを考えると、スキを与えてしまったと思う。追い付いたあとにさらに勝ち越そうとゴールを奪いに行ってくれた姿勢は、評価できると思うが、失点を重ねたことは反省点だと思う。交代選手を含めて、90分間パワーを持って戦えたと思う。これを糧に成長した姿を見せてほしい」

——前半の途中から相手のプレッシャーを回避する場面がありました。町田さんは球際に厳しいチームですが、それを回避する上で選手に何か植え付けたことはありますか?
「しっかりと相手を見ながらプレッシャーを受けないポジションを取ろうと。ただ前半の立ち上がりは相手の圧力に弱気になる部分があったし、前にボールを運べないプレーはあったが、相手のプレッシャーが弱くなった15分過ぎからはできたのかなと思う。立ち上がりからプレッシャーを回避できるようなプレーを出せるようにしていかないといけない」

 

■DF 4 中谷 進之介(J-22選抜/柏レイソル所属)
「自分が起点となって良いパスを出せればと思っていた。何本か良いパスを出せていたのでそういう意味では良かったけど、終盤の3失点目などは防げた失点だと思うので、反省して次につなげたいと思う。(トップの鈴木優磨選手に3本ほどロングパスが通る場面がありました)優磨とはここ3試合ぐらいずっとやっていて、どの試合でもロングパスが通っているし、オレも見えているし、優磨も動き出してくれる。息の合ったプレーだとは思う。(ゴールにつながったCKを獲得した場面ではスルスルと最終ラインから攻め上がってスルーパスを出していました)所属チームのレイソルはポゼッションを主体としているチーム。ボールを運べるときは攻め上がっていくチームなので、それを試合でも出せたのだと思う。ビルドアップは自分の強みでもあるし、そこは自信を持って表現できた。あとは空中戦やゴールキックで23番の戸島選手に負けないように意識していた。(途中からレイソルのCBコンビになりました)もう少し二人(中山雄太)でコミュニケーションを取りながらやれれば良かったけど、後半だけで3失点をしているので、反省したいし、もったいなかった。(町田の攻撃でイヤだなと感じていた部分は?)右サイドの17番の選手(鈴木崇文)にハットトリックを決められて、ボールも持てるし、良いスルーパスも出されていた。良いドリブルで入ってきたのでイヤなポイントではあった。(個人として経験を積んだことについて)レイソルでスタメン出場することが一番だけど、ここで試合に慣れて、急にレイソルで試合に出ることになっても、試合慣れをしていくことが大事でこの場での経験は生きている。これがまた五輪に通じれば、個人の成長にもつながる。(この暑さでゲーム体力はいかがでしたか?)4週連続ぐらいJ3で90分間やっているので、体力的には大丈夫だったけど、今日の湿度はキツかった」

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