「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開・コラム】J3第15節・AC長野パルセイロ戦/勝又慶典との対戦を待ち焦がれる大竹隆人

▪︎明治安田生命J3リーグ第15節16:00キックオフ
町田市立陸上競技場
FC町田ゼルビア vs AC長野パルセイロ

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▼「ショックだった」勝又との別離

 

FC町田ゼルビアサポーターに無類の愛情を注がれていた、かつてのエース・勝又慶典が町田を去ってから早3年。2012年のJ2時代をともに戦った鈴木孝司は、その勝又と対峙することに特別な感情を抱くことはもうないというが、大竹隆人にとって、勝又とのピッチ上の再会は別次元の話のようだ。

2011年加入の大竹にとって、勝又は「公私ともに一番お世話になった存在」。かつての7番のそばにいるだけで「カツさんが町田サポーターに愛されている存在であることを痛感していた」という。2012年の冬に栃木SC移籍を本人から伝えられると、「ショックだった」。もちろん大竹は直接勝又を“慰留”したが、それは叶わぬ夢だった。

ピッチ上の勝又については「スピードもあるし、常にゴールの近くにいるイヤな存在だと思う」と評した大竹。開幕戦は出番がなかったため、今回の勝又とのマッチアップは楽しみの一つだが、自身の感情は別として勝負事にこだわる姿勢を打ち出した。

「お互いにここまで良い流れで来ているし、堅い試合になると思う。相手は勝負強いチームでもあるけど、絶対に勝ちたい。開幕戦は出られなかったし、今季初めての3連勝を達成したい」

直近のホームゲームである第13節・レノファ山口戦では、鈴木崇文の決勝点を導くワンタッチパスを供給するなど、首位撃破に貢献した“働きバチ”。長野戦の後、笑顔で尊敬する長野の背番号13番と握手をするために、町田の13番が野津田のピッチを駆ける。

Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

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