あれから僕は……。冨士田康人の場合
2025年3月12日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
あの日、彼は平常心だった。客観的に細かく終わったばかりの試合を分析、言語化をしていく。冨士田康人はいつもと変わらない取材対応だった。
あれからいくつかの時が過ぎた。
「まだ3年目だし監督も3人しか経験していないし、普通がこうとかまだ言える年でもないですけど、新しいなと思いましたね。初日からゲームをしたのは驚きましたし、初日からサッカーの話をしていて、こうなったらこうなる、ここが空くからここに人がいる、その人が次にこうプレーするからとか、自分がプロに入って一番はっきりしていて、チームで共有できているのでやっていて楽しいですね」
まだ3年目、大学を卒業して2つ年を重ねた年齢である。それでいて、この落ち着きよう。あの日、試合終了の笛が鳴った時もそうだった。
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