目を覚ました後半。彼らに何が起きたのか?【J3第10節・vs相模原】[レビュー]
2023年5月13日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
- RESULT -
明治安田生命J3リーグ第10節
Y.S.C.C.横浜 2―2 SC相模原
2023年5月13日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場:815人
[得点]
25′ 相模原 栗原イブラヒムジュニア
39′ 相模原 若林龍
51′ YS 中里崇宏
73′ YS 柳雄太郎
▼二週連続同一カード
ピーダーセン世穏が試合を振り返る。
「ハーフタイムで監督からもコーチからも叱咤が強くあった」
喝を入れただけでこうも変わるの? 軽くツッコミを入れる。すると彼は笑った。
後半開始と共にピーダーセン世穏が登場。ここからY.S.C.C.の反撃が始まる。
「ザトさん(中里崇宏)のFKが後半の5分ぐらいに入ったのが大きかった」
まずは1点。でもそれだけじゃ足りない。彼らはさらに攻勢の色を強める。
「スタイルを変えたというのが大きかったかなと。僕にロングボールというのはわかりやすいですし、僕も優位性を作れていたのでいけるという感覚があった」
ピーダーセンの存在感もさらに増す。そして左サイド、道本大飛が仕掛けた。
「ピーダーが入ってターゲットができたことがチームとしての強みになったので、サイドに張っている方が僕も強みが出るのでやっていたという感じです」
73分、同点。記者席の横で雨宿りをしていたカルロス アローヨはスペイン語で「bien! bien!」、日本語に訳すと「いいぞ! いいぞ!」と叫んでいた。
「いろいろ噛み合って勢いが出て、いけるぞという感じになったと思います」
仕事を終えたピーダーセンが微笑む。「後半から入るということで責任感が強くあった」と言う彼は、「後半頭から雰囲気を作る」という任務を行っていた。
だから気になった。
「前半、不甲斐ない戦いをしていて」(ピーダーセン世穏)
「前半はうまくいっていないという印象」(二階堂正哉)
「前半は自分たちが意図しているようなことができなくて」(柳雄太郎)
「後半のようなサッカーを最初から自分たちができていれば」(道本大飛)
「後半のようなサッカーを前半からやらないといけない」(中里崇宏)
彼らに何が起きていたのだろうか……。
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