歓声の後押しを力に変えて。児玉潤、大嶋春樹、田原廉登がデビューした日
2023年3月5日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
それぞれに物語があり、人生もそれぞれ。その彼らが、同じ日に同じ場所で、共に戦った。
▼自分のプレーで会場が湧く瞬間はサッカーの醍醐味
前半19分、フリーで撃たれたヘッドを身体を張って守り抜く。児玉潤は拳を握って軽くガッツポーズをした。
スタジアムは一体となった。すべての視線が彼に集中。一斉に「コダマ!」と彼の名を叫ぶ声が聞こえた。
「自分のプレーで会場が湧く瞬間はサッカーの醍醐味だと思うのでその一瞬のために、歓声のためならなんでも苦労を惜しまないでできる」
守備で魅せた、次は攻撃で魅せる。Y.S.C.C.のビルドアップがスタートする。
「後ろでサポートしながら、無理に関わるというよりもDFラインの逃げ道を作るというような気持ちで構えていました」
そう心がけた児玉は、落ち着いてパスを繰り出していく。すると彼は、再び「自分のプレーで会場が湧く瞬間」を作り出した。
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