筑波大学蹴球部プロ内定記者会見 沖田空選手コメント「水戸ホーリーホックを象徴するような選手になる。『J2優勝』『J1昇格』が目標。そのための力になりたい」【ニュース】

【写真 佐藤拓也】
〇小井戸正亮監督
「過去に例を見ないほど、多くのメディアのみなさまに集まっていただき、ありがとうございます。今年はいろんなことがありました。連覇をかけて臨んだリーグ戦では2位だったり、総理大臣杯では3位だったり、悔しい結果もありながら、皆さんご存じかと思いますが、天皇杯では当時首位だった町田ゼルビアを破り、柏レイソルさんには惜しい試合だったと言ってはいけないのですが、いい経験をさせてもらい、その中で中心となってくれた選手たちが次のステップとしてプロクラブでプレーできることは喜ばしい限りです。今日は彼らの門出というか、お披露目の場として、いろいろ話を聞いていただき、プロへのスタートに導いてもらいたいと思います。実はまだインカレという大会がありまして、今年からレギュラーションが変わりまして、年末での開催となるので、この時期に合同記者会見を開催させていただいた経緯もお見知りおきいただければと思います。
私から簡単に選手を紹介させていただきます。
沖田空は鹿島アントラーズのユースから進学して、右サイドバックとしてスピードとパワーで相手をねじ伏せるプレーヤーです。同じ茨城県にある水戸ホーリーホックに内定しました。実はこの5人の中で一番早くオファーの打診をいただいて、本人もそこで勝負をしたいということだったので、決めさせていただきました。今年の春先には鹿島アントラーズとのプレシーズンマッチにも出場させていただくなどすでに水戸のユニフォームを着てプレーさせてもらっているのですが、ここからまだまだ伸びしろある選手だと思っています。魅力たっぷりの大型サイドバックです」
〇沖田空選手
「このたび、水戸ホーリーホックに加入内定をいただきました沖田空と申します。素晴らしいファミリーの方々に支えられた水戸ホーリーホックというクラブでプロとしてのキャリアをスタートできることをとても嬉しく思っています。プロとしてキャリアをスタートしていくにあたって、ここにいる同期だったり、今までサッカーを通して出会ってきた方々の支えがなければ、プロとしてキャリアをスタートすることはできなかったと思うので、そういった方々に感謝したいと思います。
来シーズンから水戸ホーリーホックでプレーすることとなりますが、来シーズン自分が水戸ホーリーホックを象徴するような選手になれるよう努力していきたいと思っています」
Q.4年間で最も印象に残った試合は?
「今年、天皇杯2回戦の町田ゼルビアとの試合が一番印象に残っています。自分たち大学サッカーをけん引するという気持ちを持ってプレーしている中、大学サッカー対J1リーグ首位という注目を集めた中でプレーできることはすごく嬉しかったです。自分たちの筑波大学だけでなく、大学サッカーを背負って戦い、そこで勝利できた喜びが大きかったので、4年間の中で一番印象に残っています」
Q.4年間で一番成長した点は?
「自分は筑波大学に入ってくる時に縦への推進力を評価していただいたと思っています。自分の強みがそこだと感じていたので、今、東京ヴェルディでコンディションコーチを務めている能城裕哉さんがいたのですが、能城さんと2年間スプリントのトレーニングを毎日のように行っていて、スピードの部分は強化されたと思っています」
Q.4年間で最も悔しかったことや挫折を味わったことによって、成長するきっかけをつかんだ時があれば教えてください。
「1年生の時のインカレで負けた駒沢大学戦ですね。自分は1年生の時に出場機会をなかなかつかめず、悔しい思いをしてきて、インカレに懸けていたところが大きかったんですけど、インカレでもメンバーに入ることができなくて、インカレの試合はメンバー外で観戦に行かないといけなかったんですけど、同期の仲間たちが試合に出ているのを見るのがすごく悔しくて、正直駒沢大学戦は行きたくなくて、仮病を使って休んでやろうかと思ったんです(苦笑)。でも、同期の活躍が自分のすごい刺激になりましたし、同期のおかげで成長することができました。下級生のころは悔しい思いをしましたけど、それが自分を成長させてくれるきっかけになったんじゃないかなと思っています」
Q.あらためて、ご自身のストロングポイントを教えてください。また、加入するチームでどのようなプレーを見せたいか、どのような選手になりたいかを教えてください。
「自分のプレーの強みは縦への推進力だったり、自分が単騎で仕掛けていくことだと思っていて、チームがどんな状況でも、1人で突破していくところは自分の強みだと思っています。まだまだ伸ばしていかないといけないところだと思いますが、来シーズン、水戸ホーリーホックでプレーするにあたって、自分がチームの戦術となれるような、自分に預けておけば何とかするだろうと思ってもらえるような選手になりたいと思っています。まだ大学生活があるので、これからさらに伸ばしていきたいと思っています」
Q.沖田選手は茨城県とすごい縁がある選手だと思っています。これからさらに多くの茨城県民が沖田選手を応援すると思います。県民に対してのメッセージやこういうプレーを見てもらいたいというところがあったら、一言お願いします。
「小学校から鹿島アントラーズでプレーしていて、茨城はすごい田舎というか、魅力度が低いんですけど、逆にいうと、サッカーに集中できる環境です。鹿島、筑波大学、水戸はクラブを愛してくれるサポーターやアカデミーの子たちがたくさんいます。その模範となるような言動やプレーをしないといけないと思っています。そして、地域の方々を自分のプレーで沸かせることだったり、自分のプレーを見た人に勇気を与えられるようなプレーをしたいと思っています。そういうプレーを見てもらいたいと思っています
Q.憧れの選手や参考にしている選手は?
「目標にしているというか、好きなサッカー選手は遠藤保仁さんです。タイプがまったく違うんですけど。自分がサッカーをはじめたきっかけは2010年で行われた南アフリカで開催されたワールドカップでのデンマーク戦で遠藤選手のFKを見た時でした。自分は野球をやろうと思っていて、デンマーク戦のFKを見て、『サッカーってこんなにカッコいいんだな』と。『こんなに人の心を動かせるスポーツなんだ』と思い、自分もサッカーをはじめようと思えたんです。1プレーで人の心を動かしてしまうサッカーは本当に素晴らしいと思います。自分も遠藤選手のような、子供や多くの人に夢を与えられるような存在になれるよう努力していきたいと思います」

【写真 佐藤拓也】
〇囲み取材
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