「ホームタウン15市町村やパートナーに一年間の感謝を告げる『水戸ホーリーホック2024シーズンエンドパーティー』開催」【HHレポート】※無料記事
11月18日、オフシーズン恒例の「水戸ホーリーホック2024シーズンエンドパーティー」が水戸市千波町の水戸プラザホテルで開催され、ホームタウン15市町村やパートナー企業の関係者ら約170人が来場。
監督や選手、クラブスタッフが今シーズンの感謝を込めて、手厚くおもてなしをしました。
冒頭で小島耕社長が厚い支援への感謝を述べ、水戸ホーリーホック・ホームタウン推進協議会長である高橋靖水戸市長の挨拶、葵龍会の鶴長義二会長による乾杯でスタートした今年のシーズンエンドパーティー。
来シーズンまでの束の間の休息中である選手達は、穏やかな表情で各テーブルを回り、来場者と今シーズンについて歓談を楽しんでいました。
今年もピッチ外で熱戦を繰り広げた「おらが街PRリーグ」表彰式も開催され、今年の1位は城里町となり、2位は笠間市がランクイン、3位は東海村という結果となりました。
1位の城里町は上遠野修町長から直々に表彰され、各PR大使らは副賞としてトップパートナーであるケーズデンキの商品券が贈られました。
また、2024シーズン全39ゴールの映像も一挙公開。該当の選手がいるテーブルからは大きな拍手が沸き起こっていました。
今季限りで引退をする本間幸司選手が在籍26年間の感謝、続投が決定した森直樹監督が来季への抱負で締め括ると、最後は選手やスタッフらが花道を作って来場者を見送り。
今季のチームはこのイベントをもって解散し、盛大なパーティーは幕を閉じました。
◯小島耕社長
「本日はご多忙の中、我々のシーズンエンドパーティーにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。水戸ホーリーホックの2024シーズンの公式戦が全て終わりました。ご存じの通り、成績は15位ということでした。30周年の年に昇格という目標を掲げながらも悔しいシーズンになりました。特に5月には監督を交代する非常に苦しい時間を過ごしました。監督を森直樹に託して、8月の(サマーブレイク)再開明けから少し成績を持ち直して、なんとか残留を果たすことができました。来年 2025年は26年目のJ2のシーズンを戦うことになります。振り返ってみると、本当にあっという間の38試合だったんですけども、とにかく苦しかったっていうのが正直な感想です。なかなか上手くいかない時間が過ぎていって、『このクラブがどうなってしまうんだろう』と私自身も、皆さん感じ取っていたかどうかわからないですけども、苦しい時間でした。ただ、そんな時に支えていただいたのは、ここにいらっしゃる 200を超えるパートナー企業の皆さん、そして15のホームタウン市町村の関係者の皆さんでした。皆さんが日々、我々が街へ出ていくと『頑張って!』『期待してる!』『まだまだやれる!』『水戸はみんなの力で!』、そういう言葉を口にしてくれました。奇しくも今年はクラブ創設30周年で、私はそういう時にこのクラブを作ってきてくださった、多くの先人たちの思いを感じ取ることができました。今日も前社長の沼田(邦朗)、また顧問の萩原(武久)が会場に来てるかと思うんですけども、本当に多くの先人たちがこのクラブのために尽くしてきた時間のために、なんとしてもこのクラブを残留させなきゃいけないと、私とGMの西村(卓朗)は日々 苦しみながらなんとか戦い抜けました。本当に皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。2024シーズンに降格をしてしまったのは、群馬、鹿児島、栃木。本当に我々とクラブの規模がそう変わらないクラブ、いわゆる地方市民クラブと言われるクラブでした。大きな資本を持つクラブがサプライズ降格のような形でJ3に落ちていくこともありますが、今年はある種、市民クラブにとって生き残りをかけた戦いでした。リーグが20チーム戦になり、そして3チームが降格するという厳しいシーズンの初年度で、本当に我々としても身が引き締まる1年でした。 来年はJ3から大宮アルディージャ、そして今治と、我々よりも少し経営規模が大きいクラブが上がってきます。もう1チームはこれからプレーオフがあります。そしてJ1からもコンサドーレ札幌、サガン鳥栖といった大きなクラブがまた我々と戦うことになります。何が申し上げたいかというと、非常に来年も苦しい年にはなるんじゃないか、苦戦を強いられるんじゃないかと思っています。ただ私は最終戦の挨拶の時にお話したのですが、水戸ホーリーホックはどんな苦難、苦境の際にも歯を食いしばって戦い続けてきました。今、来年に向けて編成の真っただ中です。なんとか来シーズンは躍進できるようなチームを作ろうとクラブ一丸で頑張っております。今日はもうこの後、選手たちに登場します。これも最終戦に伝えたんですけれども、選手たちは全力でこの1年戦い続けてくれました。なかなか成績が上がらない時、サポーターから厳しい声が飛ぶときも、私は選手たちが集まるグラウンド行って全力で練習に取り組んでる姿、なんとか苦境をから抜け出そうという姿を見てきました。ぜひですね、今日は選手たちに労いの声を皆さんからかけていただけると幸いでございます。オフシーズンは短くて、2025シーズンはあっという間にやってきます。また来年、必ずや躍進の年になるように、そして我々が新しい原風景を見せられるように全力で頑張ります。どうか引き続きのご声援をよろしくお願いします」
◯森直樹監督
「本日はお忙しい中、シーズンエンドパーティーにお集まりくださってありがとうございます。そして1年間ご支援、ご声援ありがとうございました。本当に成績でわかるように苦しいシーズンでした。だけど、選手たちはしっかりと歯を縛って最後まで戦い抜いて残留をしっかりと勝ち取りました。ですが、このままでは来シーズンも同じ結果になってしまうと思いますので、本日リリースがあったように、自分ももう1回 ネジを巻き直して、来シーズンも指揮を執らせていただくことになりました。もう1回、鍛え直します。そして、戦う集団にしていきたいと思っております。 そのためには皆様の後押しが必要になってくると思いますので、来シーズンも引き続きご支援、ご声援よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました」
◯村田航一キャプテン
「今シーズンキャプテンを務めさせていただきました村田航一です。 本日は平日夜のお忙しい時間帯に水戸ホーリーホックのシーズンエンドパーティーにお越しいただきありがとうございます。そしてシーズンを通して多大なるご支援、ご声援をいただきましたパートナー企業の皆様、ホームタウン行政関係者の皆様、その他全てのクラブ関係者の皆様、本当に皆様のおかげでシーズンを通して最後まで戦えることができました。感謝してます。今シーズン初めの葵会でも少し話させていただいたんですけど、J1昇格という目標を掲げてスタートしました。ただ、結果は15位に終わってしまって、J1昇格を豪語したんですけど、シーズン終盤までJ3の降格争いに巻き込まれて、応援していただいてる皆様には本当にヒヤヒヤと心配をさせるようなシーズンにしてしまったことを本当に悔しく、申し訳なく思ってます。本当に自分たちの力不足を痛感しました。ただ、本当に苦しい、勝てない時期にも本当にたくさんの方々が激励の声をかけていただいて、改めてたくさんの方に応援していただいてるなっていうのを感じましたし、もっともっと頑張っていかなければいけないなっていう風に思いました。皆様に与えていただいてるものを、言葉だけではなくて結果とプレーで返していけるように、来シーズン以降、今年の経験を活かして、今年1年を振り返った時に意味のあるシーズンだったなっていう風に思えるようにこれからにしていきたいと思ってます。今シーズン本当にありがとうございました」
◯本間幸司選手
「1年間、サポートをありがとうございました。26年、水戸ホーリーホックでプレーヤーとしてやらせていただき、そして引退することを決めました。多分、選手としてこうやって皆さんとお会いできるのは最後かなと思います。本当に長い間、サポートありがとうございました。僕が26年前に来た時は、本当にこんな一緒のスーツをみんなで着られるようなクラブではなく、移動の時も私服で行ったりとか、本当に苦しいところからのスタートでした。26年経って、こうやって皆さんとこのようなパーティーができたりとか、このように素晴らしい選手がたくさん来てくれるようなクラブになったのがすごく嬉しいです。それは僕たちの力だけじゃなくて、皆様がいたからだと思います。本当に感謝してます。これから水戸ホーリーホックは、また変わっていかないといけないと思ってます。僕はこのクラブがもっと地域に愛されるクラブになりたいですし、もっともっとホームタウンや地元に愛されるクラブにしていきたいと思います。そして、クラブをもっと大きくして、 J1にチャレンジできるようなクラブにしていきたいなっていう風に思っています。身体はたくさん酷使してきたので、今度は使ってない脳みそをたくさん使います(笑)。皆さん、色んなことをご教授いただけたら助かります。今度、皆様に直接会いに行きますんで、その時はどうぞゆっくりよろしくお願いします。26年間ありがとうございました」
◯髙岸憲伸選手
「プロにさせてもらったクラブとして、すごい感謝の気持ちでいっぱいです。来シーズンも水戸で戦いたかったのが本心ですし、悔しい気持ちしかないですけど、こういう世界は 結果が出なければ、こういう風になるのは当たり前なので。ある程度は覚悟してましたし、毎年のように危機感を持ちながら日々生活してたので、本当力不足だなと。今の自分に対しての力不足の結果なのかなと思ってます。初めてプロにさせてもらったクラブとして、ピッチ内はサッカー選手として当たり前に良くしてもらいました。環境もよくしてもらったし、いい指導者に出会えさせてもらったし、成長もさせてもらいました。特にピッチでプロサッカー選手として自分が夢見てきたものになって、逆に夢を与えなきゃいけない立場にならせていただいて、本当に日々、サッカー選手として当たり前にやらなきゃいけない活動をより多くさせていただきました。その中で色んな価値観を知るきっかけもいただきましたし、15自治体の方々に応援してもらう機会って本当になかったので。今までで色んなところに行けば、自分たちのポスターが貼ってあり、中には声かけてくださる方もいらっしゃって、『頑張ってね』とだけ声かけてくれるだけでも、『ああ、知ってくれてるんだな』と。『この人たちのために、また明日からの練習を頑張ろう』と、本当に日々のモチベーションにさせていただいていた。本当に色んな出会いに対して、本当に感謝しかないです。 僕もこの先サッカー人生あるので、悔しいので見返してやろうと思う気持ちと、必ず水戸にどんな形であれ、恩返ししたいなと思っています。本当、茨城全体にお恩返ししたいなと思っています。恩返し弾って言いますけど、それも1つだと思いますし、逆に水戸に帰ってきて、水戸のためにまたプレイしたい、水戸のために活動したいって思ってるので、本当に感謝しかないです。リリースの反響はありがたい限りですね。本当に僕に対してこんなに反応してくれるっていうのは、プロサッカー選手ならではなのかなと思います。プロに入ってから、ほぼ全てのリリースを背番号に絡めた時間にして欲しいと広報スタッフに我儘を言い続けてきました。これにしてくれとか、この時間がいいとか。それを最後の最後まで選手の意見を聞いていただいて、朝6時30分にさせていただいたっていうのは、本当に広報スタッフには感謝しかないです。今はまだ何も決まってないんですが、どこに行こうと、どういう環境であろうとチャレンジし続けたいです。本当にサッカーが大好きなんで。サッカーさえできれば、どこでも僕は勝つために、そのチームが良くなるために、そのチームを目指すところに辿り着けるように、力になるだけ。いつかケーズデンキスタジアムで点を取れるように、点に絡めるように、喜べるように頑張りたいと思います」
◯後藤田亘輝選手
「難しい1年だったかなっていうのが一番の感想です。怪我もあったけれども、いい時は出来ていたイメージがあるんで、それを今後に繋げていけたらいいかなっていう風に思ってます。リリースにはお世話になった人に感謝の気持ちを込めて書いたつもりではいるんで、それが伝わっていれば嬉しいかなっていう風に思います。水戸ホーリーホックで過ごした日々は楽しかったっていうのもあるんですけど、プロの厳しさとか、そういうものも思い知った学びのある4年間だったかなと思います。怪我はもう大丈夫なので、トップコンディションで1年間やれるように、また身体作りから頑張っていきたいと思います。出たらやれる自信はあるので、そこにいかにシーズン通して持っていけるかというのが今の自分の課題だと思います。そこに向き合ってやっていきたいと思います」