デイリーホーリーホック

「選手やスタッフが茨城県警の『交通安全講話』に参加。交通事故に対する当事者意識を高める」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

一生の内に遭う確率は2人に1人と言われる身近な交通事故。
選手やスタッフによる自動車の交通事故を防ごうと、茨城県警察本部が事故の現状や防止策を教える「水戸ホーリーホック交通安全講話」が7月24日、城里町小勝の七会町民センター「アツマーレ」会議室で開催されました。

【写真 米村優子】

茨城県は、脇見運転や漫然運転など前方不注意によるもの、不十分な車間距離、青信号のみを確認した発進、出会い頭などによる車両同士の追突事故が多発していますが、中でも全国的に多いのが飲酒運転による交通事故。
飲酒運転は通常の7.5倍も事故率が高くなり、重篤に至る事故が後を絶ちませんが、昨年は県内の酒気帯び検挙数が890件もあり、検挙を逃れた人を含めると相当数が未だ飲酒運転をしていることが明かされていました。

そして、若いドライバーがやりがちなのが、スマホを使用しながらハンドルを握る「ながら運転」。
この非常に危険な運転については大きくピックアップされ、選手らは映像で被害者遺族の悲痛な声を見聞きしながら、一瞬の緩みや隙で取り返しのつかない事故になることを改めて学びました。

【写真 米村優子】

事故を未然に防ぐために、夜間は前照灯の切り替えをするなど、危険を予測しながら安全運転を心がけることが重要です。
茨城県警察本部は「『三笘の1ミリ』のように、車も数秒前での判断や行動が事故の有無を左右します」とサッカーにちなんだ例えで防止策の心得を説明していました。

【写真 米村優子】

そして、交通場面のケーススタディを通じて、危険予測能力を身につける「KYTトレーニング」が実施され、20人の選手が参加しました。
市街地を運転するCG動画が流れ、事故が起こりそうな場面で「危ない!」「ぶつかる!」と各々が手持ちのボタンを押し、運転センスを見える化するトレーニングには、参加者全員が画面に釘付けに。
トレーニング中に起こった車線合流での事故、トラックに隠れた車両との出会い頭の事故、左折でのバイクの巻き込み事故を通じて、事故防止のポイントを確認していきました。

【写真 米村優子】

村田航一キャプテンは「KYTトレーニングの成績は優秀だったので、危険を予測できていると思ったのですが、その反面、この油断が命取りだなと思いました。普段から事故を起こさないように気を付けているつもりではありましたが、『ながら運転』の交通事故でお子さんを亡くされた方の話があり、本当に被害者としても加害者としても明日は我が身。一瞬の気の緩みでそういうことが起こると改めて感じました」と気を引き締めていました。

【写真 米村優子】

信号が少ない城里町周辺は車のスピードが出しやすく、ドライバー歴が浅い若手選手は特に他人事ではない交通事故。
今回の講話を機に交通事故に対する当事者意識を高め、普段から危険予知能力を高めながら安全運転を心がけていくことでしょう。

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