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「日立市PR大使の前田選手と長井選手が『Be supporters!“人生の先輩からのエール”』で高齢者サポーターと交流」【HHレポート】※無料記事

日立市PR大使の前田椋介選手と長井一真選手が8月30日、日立市大沼町の「日立市かねはた老人ホーム」に訪問し、入居者29名や施設スタッフと脳トレ運動やサイン会などを通じて交流しました。

【写真提供 水戸ホーリーホック】

これは、Jリーグとサントリーウエルネス株式会社が協働して実施している高齢者向け企画「Be supporters!“人生の先輩からのエール”」の一環。
高齢者施設の入居者から選手やクラブへの応援メッセージを集めて、敬老の日付近のホームゲームで横断幕を掲出する取り組みで、これまでにJリーグの20クラブが参加しています。
高齢者施設の高齢者や認知症の方々など、普段は「支えられる」場面の多い方々が、地元サッカークラブのサポーターになることでクラブや地域を「支える」存在になる。
そんなWin-Winの関係を目指す企画で、これまで細川淳矢CRCとの交流、フットゴルフの実施、応援メッセージ書きや応援うちわづくり、サポーター代表者として茨城大学ホーリーネット(特別)顧問の藤縄明彦名誉教授によるサポーターの楽しみ方紹介、大旗振り体験など、日を分けて3回実施されています。

【写真提供 水戸ホーリーホック】

選手にとって入居者は、自身の祖父母と同世代。
そのため、最初の自己紹介では祖父母に関するさまざまな話題を披露しました。
前田選手は出身地の宮崎県で暮らすミカン農家を営む祖父母について、「昔は収穫の手伝いをよくしていて、今でも帰ると会いに行きます。学生の時はもちろん、宮崎時代はホーム戦を毎試合観に来てくれました。プロの舞台を見せられたのは恩返しになったかなと思います」と語ります。
一方、長井選手は「近所に住んでいた亡き祖父とよく喧嘩をしていて怒られていましたが、サッカーをやっていることはいつも応援してくれていました。祖母はルールなどを覚えてくれて、今も試合を見てくれていています」と母方の祖父母のエピソードを明かしていました。

【写真 米村優子】

また、日立市出身者が多い入居者に市内の名所をたずねると、「鵜の岬スイレン池公園の蓮の花」「かみね動物園」「吉田正音楽記念館」の3ヶ所がおすすめされ、選手らはプライベートで訪れる場所の候補にしていました。

【写真 米村優子】

その後は、選手が素足でリフティングをしてプロの技を見せたり、右手と左手で違う動きをする脳トレを実施。
瞬間で判断するサッカーはもちろん、日常生活でも必要不可欠な脳の活性化。
うちわの上にテニスボールを乗せて、そのまま選手とタッチをするなど簡単な脳トレが行われ、手と手が触れ合うと笑顔を咲かせる姿が多く見られました。
最後、選手が入居者の自作うちわ、クラブの公式Tシャツなどにサインをして、ファンサービスをすると、「頑張って」「健康に気をつけてね」など、たくさんのエールを直接送られていました。

【写真 米村優子】

複合老人福祉施設かねはた所長の佐藤久恵さんは「コロナ禍で外出や行事ができず、入居者に活力が失われていましたが、今回のクラブや選手との交流では気力や元気を貰えて、入居者の楽しそうな笑顔を見ることができました。まだ支えられている方が大きい印象ですが、これから少しでも選手を支えることが出来たらいいと思います」と語っています。
前田選手は、「サッカーで皆さんの頑張る力になれたらなと本気で思いました。ルールがわからない人にも伝わるような、『私も頑張ろう』と思ってもらえるような熱量でプレーしたいと思います」と語り、長井選手は「今まで高齢者施設に訪問したことがなかったので、いろんな応援の声をかけられて頑張らないといけないなと感じました。サッカーの魅力を僕らの熱さで感じてもらえるように、そしてピッチの中で誰よりも輝けるようになりたいと思います」と意気込んでいました。

【写真 米村優子】

今回の取り組みで新たに誕生した「日立市かねはた老人ホーム」の水戸サポーターらは、9月10日に日立市民運動公園陸上競技場で開かれる福島ユナイテッドFCとのトレーニングマッチ「JX金属サンクスマッチ」、9月23日開催のホームゲーム「日立市の日」大分トリニータ戦を観戦予定です。
地域の人生の先輩とのエール交換で、ともにワクワクする未来へ。
サッカーの魅力や選手の熱量が伝わる好ゲームに期待しましょう。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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