J2第17節ロアッソ熊本戦 「マグマのようなエネルギーを一つにまとめることができていない。その現状が招いた惨敗」【レビュー】
垣間見えた燃え滾るマグマのようなエネルギー
59分、中央でボールを受けた井上怜は厳しいマークに遭いながらも、屈することなく、力強いドリブル突破でマーカーを振り切り、左足を一閃。しかし、シュートはゴール右隅に逸れていった。その後、井上は手で地面を叩きつけて、悔しさを露わにした。
0対2で迎えた68分、相手に決定機を与えた場面。懸命に戻って防いだのはボランチの武田英寿であった。攻撃面で違いを出せる選手としてこれまで存在感を示してきた彼が見せた献身性。相手の決定機をファウルで阻止したそのプレーは、審判によってはDOGSOという判断で退場を宣告されてもおかしくなかった。本人もそれは分かっていただろう。しかし、チームのために、自分が犠牲になっても失点を防ごうという気概をそのプレーから感じずにはいられなかった。
試合後、バックスタンドのサポーターと議論を交わした選手たちの中には涙を流して悔しさを噛み締める姿があった。
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