J2第34節ベガルタ仙台戦 「敵地で力強く響いた500人の魂の声を受け、覚悟を体現した選手たちがつかんだ勝利。大胆さと繊細さが融合した選手起用の妙も光った」【レビュー】
『自分で打つ』。杉浦が右足一戦
「運命の9月シリーズ」
今節からの6試合を、秋葉忠宏監督はそう銘打った。シーズン最終月となる10月にJ1昇格をかけてことができるか。その初戦となる今節が非常に大きな意味を持っていた。
ただ、仙台にとっては約3年ぶりの声出し応援解禁試合であり、3連敗中を喫して昇格争い崖っぷちに立たされた強豪がこの一戦に向けて並々ならぬ闘志を燃やしていることも予想された。だが、仙台以上の覚悟を選手たちはピッチで示した。
試合開始から受け身になることなく、猛攻を仕掛けていった。そして2分に左サイドで得たFKのこぼれた球を拾った椿直起が鋭いミドルシュートを放つ。GKがはじいたボールを拾い、左サイドから大崎航詩が上げたクロスを楠本卓海が頭で合わせるもゴールポストに直撃した。ゴールを奪うことはできなかったものの、「アグレッシブなスタイルを貫く」という強い気概と「絶対に勝つ!」という気迫を前面に出して仙台を圧倒する展開を築いた。
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