「3年振りの真夏の熱戦!『水戸証券チャレンジフェスティバル』で全国の強豪チームが集結」【HHレポート】※無料記事
全国各地の強豪クラブやJの下部組織、全国常連校が3日間に渡って熱戦を繰り広げる「水戸証券チャレンジフェスティバル」(一般社団法人ホーリーホックIBARAKIクラブ主催)が3年振りに開催。
7月27~29日にかけて中学生世代の20チームが戦った「第8回水戸ホーリーホックカップU-13」、7月30日~8月1日は高校生世代16チームが競う「第7回水戸ホーリーホックユースカップ」の2つの大会が実施され、水戸アカデミーの選手らが真夏の戦いに挑みました。
ジュニアユースは、FCコルージャ、アスルクラロ沼津、FC BANDIERA、ウイングスSCと対戦するグループAを2勝2分の成績で1位通過。
決勝トーナメントでグループBの1位・ブラウブリッツ秋田U-13に惜しくも破れましたが、3位決定戦ではフォーリクラッセ仙台とスコアレスドローの末、PK戦で勝利して見事3位に入賞しました。
Bチームが出場したユースは、グループAのファジアーノ岡山、今年のインターハイ出場校である千葉の市立船橋高校、福島の尚志高校と対戦しましたが、残念ながら全敗の4位となり、4位トーナメント戦の初戦も宮城の聖和学園に1-3で敗戦。
主催チームとして意地を見せたい15位、16位決定戦はベガルタ仙台と対戦すると、前半7分に先制しましたが、ギアを上げてきた仙台が追い付き1-1に。
前半終盤間際、相手のミスにも助けられる中、水戸のカウンターが刺さり、2-1にリードを広げます。
後半立ち上がりから水戸が再びカウンターで追加点を奪うと、仙台も同じく速攻によってスコアを縮めましたが、更に水戸が4点目を獲得して2点を突き放します。
後半終了間際に仙台がPKを獲得して1点差に詰め寄りましたが、そのまま終了のホイッスルが鳴り響き、水戸ユースは4-3で今大会初勝利を収め、全体で15位の結果となりました。
U-17の吉成遥斗選手は「主催クラブとして、最後に勝利できて良かったです。灼熱のピッチに苦戦する中、仙台戦は先制できて、他の試合よりも走ることが出来ました。この3日間で様々な強豪チームと戦いましたが、皆、走力や球際のレベルが高かったです。走る部分や最後の崩し方も今後改善していきたいと思います」と意気込んでいました。
ユースカップの優勝は、今年のインターハイで準決勝進出した昌平高校。
前半で圧倒的なフィジカルと球際の強さを見せた浦和ユースに先制されるも、巧みなパスサッカーを展開して後半に2点を奪い、栄冠を勝ち取りました。
そして3位には、ファジアーノ岡山との戦いを制した名門の静岡学園が輝きました。
今大会のMVPは昌平高校の田尻匡平選手、MIPに浦和の阿部慎太朗選手、静岡学園の井口晴斗選手。
プレゼンターの沼田邦郎会長、水戸証券水戸支店長の石川真二さんより記念品が贈られ、各選手は笑みを浮かべていました。
日本トップレベルの中高生たちがしのぎを削った水戸証券チャレンジフェスティバルは、山田奈央選手も浦和ユース時代に出場した大会。
今回出場した中にも、この経験を糧にして、選手権やJユース、そしてJリーガーとなる選手が再び誕生することに期待したいですね。
(米村優子)