デイリーホーリーホック

J2第10節徳島ヴォルティス戦 「劇的な同点弾。その足跡に見た『水戸のDNA』」【レビュー】

【写真 水戸ホーリーホック】

4月14日 10時00分

約30分間のミーティングを終えて、グラウンドにチーム全員が現れる。選手たちに秋葉忠宏監督がその日の練習について説明した後、前日に21回目の誕生日を迎えた土肥航大に「何か一言」と振った。

その言葉を受けた土肥は一歩前に出て、「一発ギャクをします」とまさかの返答。その声に沸く選手たちに向けて、堂々と一発ギャクを披露した土肥に向けて大きな笑いと拍手が巻き起こった。
「航大、素晴らしい!」
最もうれしそうに、そう声を挙げたのは秋葉監督だった。一昨年、チーム活動再開時に選手たちの前で「AKBダンス」を披露した逸話を持つ指揮官にとって、ハートの強さを見せた土肥の姿が輝いて見えたことだろう。

「広島時代はそういうキャラでしたし、誕生日だったので、やってやろうと思ったんです」と土肥。諸事情によりチーム合流が遅れ、沖縄キャンプ中に負傷して別メニューの調整が続くなど、新加入選手にとって最も重要な時間をチーム内で過ごすことができなかった。それゆえ、ピッチ内外で「自分を出せていないところがあった」と振り返る。

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