デイリーホーリーホック

「[HOLY SPONSORS]第45回・鈴縫工業株式会社『ともに青少年育成の支援や豊かなスポーツ文化の発展を』」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第45回目にレポートさせていただいたのは、今季からエメラルドパートナー契約を結んだ「鈴縫工業株式会社」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、その活動を続けることになったのか、代表取締役社長の鈴木達二さんにインタビューした模様をお伝えします。

鈴縫工業株式会社 代表取締役社長 鈴木達二さん

一世紀以上の歴史ある県内トップクラスの総合建設会社

当社は1918年の創業以来、茨城県を中心に近隣都県で土木・建築業を営む総合建設会社です。
道路、港湾、橋梁、上下水道などの社会インフラの整備および維持・管理を担う土木事業、住宅、オフィス、工場、医療、福祉、教育、商業や公共施設など安心で快適な生活のための建設事業を通じて、誰もが安心して暮らせる地域社会づくりに貢献しています。
例えば、水戸サポーターにとってお馴染みのJR水戸駅のペデストリアンデッキ、茨城県庁舎、国営ひたち海浜公園などに参画し、災害対応や復旧工事も我々の役目の一つとなっています。
地域のお客様とともに100年以上歩んできた歴史がありますので、地域とのつながりを第一に経営を続けています。

そんな当社が水戸ホーリーホックと関わる契機となったのは、2020年にクラブが実施した第三者割当増資。
公私ともにお世話になっている株式会社アプリシエイト代表取締役社長の和田幸哉さんからクラブを紹介され、その企業体質の変化を知り、出資を決めた経緯があります。

小島耕社長就任でオープンなクラブに転換。幅広い地域の企業が応援しやすい雰囲気に

当社の拠点で、私の故郷である日立市は、元々サッカーが盛んな地域。
私自身はプレーヤーとしての経験がありませんがサッカーに興味があり、Jリーグの発足以降、コロナ前まで年数回はスタジアム観戦を楽しんでいたのです。
そのため、茨城に日本トップクラスのクラブが2つもあるのは、地域の大きな強みだと常々感じていました。

元々水戸ホーリーホックは、水戸の人々が「我々のクラブだ!」と発展してきた経緯があります。
もちろん、クラブの黎明期はそのような力がないと成り立ちません。
しかし、日立の人間から見ると、水戸は少々閉鎖的で保守的な土地。
我々としても「地域の豊かなスポーツ文化の発展を応援したい」と考えておりましたが、静観している時期が続きました。

そんな中、小島耕社長が新たに就任すると、水戸ホーリーホックは非常にオープンなクラブになっていきました。
水戸だけのクラブではなく、県央、県北エリアを中心に幅広く応援して貰いたいという雰囲気に変わっていたのです。
第三者割当増資で幅広い地域、業種の株主も増えて、よりそのような印象が強くなりました。
当社はそんな変化に魅力を感じて株主となり、そして今回はタイミング良く双方の想いが合致したため、スポンサーシップも結ぶ運びとなりました。

私はホーリーホックのファンでもあり、小島耕社長のファンです。
小島社長と私は同い年であるだけでなく、似た所があると感じていまして……。
端的に言うと、ちょっと変わっていますよね(笑)。
小島社長は常に全力疾走していますが、そろそろ体のことも気遣わなければいけない年頃ですので、たまには息抜きもして貰いたいなと思っています。

【写真 米村優子】

深く賛同した「Make Future Project」の取り組み

当社は2018年7月に創業100周年を迎えられた感謝の気持ちとして、東日本大震災の教訓から始めた太陽光発電事業の収益金から、青少年の未来をつくる活動に対して、年間総額500万円を2038年までの20年間にわたり助成する記念事業「おひさまの恵みプロジェクト」を実施しております。
これまで元水戸の鈴木隆行さんのサッカー教室、日立市出身の女子野球選手・六角彩子さんの野球教室、日立レーシングカー大会などのスポーツ、子ども食堂などの社会支援など様々な青少年育成活動を支援してきました。
「アイデアはあるのに資金が不足している」「コロナで活動がままならない」などといった団体様が多い中、このプロジェクトは大変喜ばれています。

このような活動を継続している経緯もあり、水戸ホーリーホックが子ども向けに実施している社会連携事業「Make Future Project」の取り組みにも深く賛同しております。
水戸ホーリーホックと当社は、プロのスポーツクラブとスポンサーという関係性だけでなく、地域でビジネスをしている仲間でもあります。
ホーリーホックのアカデミーやサッカーの裾野を広げる活動に対するお手伝いもしていきたいと考えております。

水戸ホーリーホックに一番期待していることは勝利ですが、その勝利を導くために大事なことは育成です。
どこのクラブを見渡しても、やはり育成が一番の肝。
水戸のアカデミーは近年評価が上がっていると聞いていますし、新選手寮を建設して大切なハード面も整備されています。
今後も底上げに力を注げば、いずれ成果として現れてくるでしょう。

クラブに期待する若手強化、福利厚生の充実、発信力

今季のチームも昨年と同様に、期限付きで来ている優秀な若手選手を起用しながら、全体のレベルアップを図って貰いたいですね。
水戸での成功体験を経て、J1や海外に羽ばたき、ステップアップしていく。
それはJ2のチームが昇格するための一つのステップです。
どんなビジネスでもそうですが、現時点である資源を有効活用していくしかありません。
就任3年目の秋葉忠宏監督に地道にチーム強化をして貰えば、結果は自ずとついてくるのではないでしょうか。

当社は、そんなチームをスタジアムで観戦できるチケットを福利厚生の一環として社員に配布しており、好評の声が多数寄せられています。
今年は当社がLED看板に広告も出しますので、自社がJクラブのスポンサーであることの誇りも感じながら観戦を楽しんでくれるのではないかと期待しています。
LED看板は華やかですし、クラブとしても良い投資でしたね。
他の企業も一度あの光景を見れば、多少は財布の紐が緩むのではないかと思います。

また、クラブの発信力も魅力の一つ。
茨城県は全国で唯一テレビ局がなく、地方メディアでのPRの場が少ない現状があります。
そんな中でも水戸ホーリーホックは対外的な発信力があり、例えばSNSで当社を紹介して貰ったり、投稿をリツイートして貰えるだけで当社のPRの一助となっています。

チームが強くなる過程を地域で一緒に楽しみたい

やはり株主だけでなくスポンサーにもなったことで、スタジアムになかなか足を運べなくとも、より身近に感じてしまうものです。
しかし、結果に一喜一憂しすぎてしまうと、日常生活に影響してしまいそうなので、気楽に応援したいと思います。
そして、同郷のビジネス仲間として様々な情報共有もしながら、スポンサーの裾野も広げる支援もしていきたいと考えています。

これから水戸ホーリーホックは、更に強くなることでしょう。
J1で戦えるようなチームになった時ではなく、その過程を一緒に楽しむ人が増えて欲しいですね。
なぜなら、B1に昇格した時の茨城ロボッツのような盛り上がりを、水戸ホーリーホックでも味わえるのですから。
地域の皆さん、今の内に水戸ホーリーホックのファンになっておいた方がいいのではありませんか?

【写真 米村優子】

鈴縫工業株式会社
大正7年(1918年)創業、茨城県内でトップクラスの売上高を誇る総合建築会社。建築事業では、住宅をはじめ、医療・福祉施設、公共施設などオールマイティーに手がけ、高品質の建築サービスを提供。また、土木事業では、多くの土木工事の経験と高度なノウハウで、道路、橋梁、港湾、上下水道など、生活に欠かせないインフラの整備を幅広く手掛ける。それらの事業を通じて豊かな地域環境づくりに貢献している。
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