デイリーホーリーホック

細川淳矢選手インタビュー(前編)「水戸はサポーターあってのクラブ。どうやってサポーターを巻き込んでいくかという思考は水戸だからこそ培えた」【インタビュー】

【写真 水戸ホーリーホック】

10シーズンにわたり、ピッチの上で奮闘し続けただけでなく、
ピッチの外でもチームの「色」を明確にするのに大きな役割を果たしてきた。
その細川淳矢が水戸を離れることが決まった。
あまりにも残念な出来事だが、水戸のために戦い続けた細川が選んだ道。
しっかりと受け止めて、新天地での活躍を願い、快く送り出そう。
水戸での最後のインタビュー。
加入してからの日々を振り返ってもらい、
そして、移籍を決めた理由についても語ってもらった。
(取材は2021年12月25日に行いました)

サッカー選手の価値を教えてもらった

Q.10シーズン在籍した水戸を離れる、今の率直な気持ちを聞かせてください。
「次の挑戦に向かう気持ちが大きいです。ただ、数日前まではとにかく寂しいという気持ちでした。先日アツマーレに荷物を取りに行ったのですけど、寂しい気持ちがすごくこみあげてきたんです。『ここでもうサッカーできないんだな』と。その時、『なんで移籍を決断したんだろう』という気持ちが出てきましたが、自分がいろいろ考えて、感じて、下した決断には後悔は何もないです。移籍を決めた時は『行くぞ!』という感じでしたが、それからソフトクリームで言うと、バニラとチョコのミックスのような気分で過ごしていました。でも、今はまた『行くぞ!』という気持ちになれています』

Q.一言で表現することは難しいと思いますが、水戸での9年半でどんな変化がありましたか?
「まず、周りとの関わりによって、自分は成長できたなとすごく感じています。プロとしてのあり方というものをすごく学ばせてもらった10年間だったと思っています」

Q.「プロとしてのあり方」というのをもう少し具体的に説明していただけますか?

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