デイリーホーリーホック

「待望の新選手2名が加入!クラウドファンディングの目玉コース『水戸ホーリーホックの選手に、俺はなる』」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

5月13日、新戦力として期待される武田正傑(まさる)選手、しべりー(SIBERIA)選手の加入が発表されました。
武田選手は1984年生まれ茨城県那珂市出身。那珂四中や常磐大高のサッカー部、社会人クラブのファンファーレ日立、茨城県社会人サッカーリーグ1部所属の日立プライドでFWとして活躍する中、水戸へ加入。「秋葉監督にアピールして出場目指します」と今シーズンへ意気込んでいます。
しべりー選手は東京都西東京市出身。サッカーの競技歴はなく、ポジションは「ヤジ将軍」。「(本間)幸司とともにJ1へ。みんなの力で成し遂げましょう!」と目標を語っていました。

練習一切不参加での電撃加入、サッカー選手らしからぬポジションやフィジカル……、なにやら不思議な点が多い新加入選手ら。
実はお二人は、昨年末に水戸ホーリーホックが実施したクラウドファンディングの「【スペシャル体験・グッズコース】水戸ホーリーホックの選手に、俺はなる」(50万円)に応募した支援者。
武田選手の本業は水戸ホーリーホックのゴールドパートナー「株式会社Futworkグループ・ぴよぴよランド」の代表取締役社長、しべりー選手は都内在住のサラリーマンで前田秀樹監督時代からのコアサポーターです。

【写真 米村優子】

そのタイトル通り、ホーリーホックの選手として加入する権利を獲得できる目玉コースのリターン内容は、「2021シーズン、51番以降の背番号をクラブに登録」「1stユニフォーム上下ソックス3点セット支給」「ユニフォーム姿でスタジオ写真撮影・集合写真撮影」「公式サイト選手紹介ページに一覧表示」「チームスタッフによるアツマーレでのトレーニング、昼食に参加」「バスでのスタジアム入り、選手入場を体験」「ホームゲーム前エキシビジョンマッチに出場」とファン・サポーター垂涎のイベントが盛りだくさん。

この日は城里町小勝の城里町七会町民センター「アツマーレ」で、クラブオフィシャルカメラマンの伊藤厚さんによる「ユニフォーム姿でスタジオ写真撮影」、非公開練習の見学やピッチでの選手へ加入の挨拶、そして小島耕社長も同席する中で新加入選手記者会見が開かれました。

【写真 米村優子】

小島社長「皆さん、こんにちは。足元が悪い中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日は新加入選手発表ということで、昨日は私のツイッターで“匂わせ”をしましたら、一番多い投稿が『イニエスタ選手が水戸に来るんじゃないか?』『新スタジアムの発表』などでした。色々な憶測を呼びましたが、それに匹敵するぐらいのビッグニュースを皆さんにお伝えできることを嬉しく思っています。武田選手、しべりー選手が水戸ホーリーホックの新加入選手として我々の仲間になっていただきました。本当にありがたい限りです。これは昨年のクラウドファンディングの目玉のコースでありました『水戸ホーリーホックの選手に、俺はなる』ですが、正直やってくれる人いるのかな?と思いましたが、なんとお二人にご参加、ご出資いただけて本当に嬉しく思っております。普段から熱く水戸ホーリーホックをご支援いただいているお二人で、よく存じ上げているのですが、こういった形で会見できるのは僕にとってもいい思い出になります。多分、多少緊張されていると思うのですが(笑)。水戸ホーリーホックをより近く感じていただいて、今後も更に力を貸していただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。ありがとうございます」

武田選手「この度、水戸ホーリーホックにご支援させていただきました武田正傑と言います。よろしくお願いいたします。日頃から水戸ホーリーホックをご支援させていただき、選手、監督ともども活躍していただければとご支援、応援させていただいております。今はコロナで声援を出せない中ですが、スタジアムに足を運んで選手、監督を応援できればなと思っています。引き続き、応援していきますので、よろしくお願いいたします」

しベリー選手「しべりーと申します。この度、クラウドファンディングの企画ということで、このような機会を設けていただいてありがとうございます。僕は本当にもう武田社長のような企業を持っている訳ではなく、一サラリーマンではあるのですが、今まで応援席、サポーター席で声を出して応援していた中、コロナ禍でなかなか応援できず、かなり無力感を感じていました。『じゃあ、どうやったらクラブに貢献できるのかな?』と考えていたら、こういう企画が出て、非常に金額的にも個人が出すにはかなりハードルが高いなと迷ったのですが、『一生に一度の経験だろ!』と思い切って申し込んだ次第です。色々とこの後の企画があるのですが、後に見て『俺も出資してみよう』という方が続くような感じで、まず先駆者としてホーリーホックの企画のために動いていきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします」

【写真 米村優子】

Q.現在、水戸は7位です(5月13日時点)。水戸の選手としてどういった所で貢献していきたいですか?

武田選手「連敗が続く時は盛り上げ役というか、後ろを向かずに前に向かう姿勢を見せたい。勝負事は浮き沈みがありますので、そういう時だからこそ、勝つ気持ちの部分で貢献できればと思います」

しべりー選手「現状のクラブの規模を考えると、今の順位は出来すぎなのかなと思います。やはり残留争いに入ってしまうのは、小島社長も常々仰っていますし、僕もそう思っています。だからこそ、責任企業を持たないホーリーホックはサポーターや個人の所でも金銭的な支援ができるんじゃないか?と思います。それでいい選手を獲得して、いい選手を残して、クラブとして積み上げていく。そういう所も必要なんじゃないかと。一年だけでなく、積み上げていく、中長期的な目で見ていくのも必要なんじゃないかなという所で、現実問題としてお金を、それ以外にも個人として支援していきたいなと思います」

Q.背番号は武田選手が56、しべりー選手が73です。何かの意味や思い入れのある番号なのでしょうか?

武田選手「中学時代の木村先輩(事業部・木村孝さん)が選んでくれた番号。先輩からの番号だと思って、しみじみ感じながら付けています(笑)」

しべりー選手「単純に生年月日です。一応、生年月日は非公表としていますが、その下二桁です。番号はこれといってないのですが、色々調べると結構生年月日にしている選手もいるので、どうせならということでこの番号にしました」

【写真 米村優子】

Q.これまでの水戸ホーリーホックの印象は?なぜチームに入りたいと思ったのでしょうか?

武田選手「他からのオファーもあったのですが、秋葉監督から直々にオファーがあったので、監督の熱い想いに応えたいと思って入団を決めました(笑)」

しべりー選手「プロフィールにも書いたのですが、『幸司とともにJ1へ』。もちろん水戸ホーリーホックは頑張るという所がすごく自分の琴線に触れたのですが、やはりレジェンドの本間幸司さんの存在が大きくて。ずっと見ていた中でチームとして助けられた時もありますし、ベンチでも声を出してチームを盛り上げたり、その背中を見ていると、やはり幸司さんのために何かしたいとなりました。それが一番です」

Q.利き足、プレーの持ち味、特徴を教えて下さい。

武田選手「左利きで、持ち味は監督の前でアピールすることです。このお腹なのでプレーできないので(笑)」

しべりー選手「利き足は“口”とでもしておきましょうか(笑)。今は声が出せないですが、(コロナが収束したら)声は大きいので大声でチームを鼓舞できればと思っています」

Q.憧れの選手は?

武田選手「特定の選手というよりはチームが好きで、加入している選手一人ひとりを応援したいなと思っています。水戸ホーリーホック選手全般を応援しています」

しべりー選手「もちろん幸司さんはそうですが、水戸ホーリーホックに来て貰った選手、出ていった選手もチームに関わった選手は皆さん好きですし、憧れでもあります」

Q.今季の目標は?

武田選手「もちろんJ1へ」

しべりー選手「聞くまでもなく、J1昇格ですね」

小島社長「まずは登録からですね(笑)。そこまでしっかり体を作って貰って(笑)」

武田選手&しべりー選手「(笑)」

【写真 米村優子】

Q.試合出場はいつから可能ですか?

小島社長「これは正直厳しい所で、加入と登録は別もの。しっかり本人たちがコンディションを作って、戦える体を作れば登録も十分考えようかなと思います。オリンピックの中断明けには間に合ってくれるといいなと思うのですが、どうも今日見た感じでは、ちょっと大丈夫かな…?(笑)。練習試合やエリートリーグも今年はありますので、そういった中で試していければと思います。まぁ西村(西村卓朗GM)と相談して決めたいと思います(笑)」

Q.オフの日はどんな風に過ごしていますか?

武田選手「今はコロナ禍でなかなかできないですが、やはりお酒(笑)」

しべりー選手「基本的にはDAZNで水戸ホーリーホックを中心にサッカーの試合を観ています」

Q.水戸名物の納豆は、好きですか?おすすめの食べ方はありますか?

武田選手「僕は水戸が納豆という印象はあまりなくて、スタミナラーメンとかB級グルメとかが好きです。その内、社長がアウェイのサポーターにスタミナラーメンを出してくれるんじゃないかと期待しています(笑)」

しべりー選手「スポンサーのタカノフーズさんの『すごい納豆 S-903』を冷蔵庫に常備しています。基本的には辛子は使わず、タレをかけてよくかき混ぜて粘らせて、ご飯にかけて食べるのがめちゃくちゃ美味しいです。納豆の臭みがなくて、食べやすいと思うので、皆さんも是非食べていただきたいなと強く思います」

小島社長「パートナーさんへのサービスについて、是非他の選手に指導して貰いたいですね!」

Q.サポーターへメッセージをお願いします。

武田選手「コロナ禍では、前を向く一つ一つの言葉が選手たちを後押ししてくれるのかなと思います。頑張るのは当たり前なのですが、後押しを一つ一つ、もう一歩足が出るか出ないかには一声が大事だと思うので、より一層応援してくれればと思います」

しべりー選手「僕もサポーターでもあるのでなんですが、やはり声が出せない状況でもコアなサポーターの皆さんが手拍子や横断幕だったり、そういった所でチームを鼓舞しています。メインスタンドの方でも手拍子はできると思うので、手拍子をもっと強く叩いて、スタジアムを盛り上げていただければなと思います」

【写真 米村優子】

Q.選手としてユニフォームを着た感想は?

武田選手「幸せに感じます。お金どうこうではなくて、水戸ホーリーホックを何かしら少しでも応援できればという機会でした。クラウドファンディングのピッチ看板(2021シーズンオフィシャルパートナー契約・310万円)の次がこの企画だったので、奇をてらってやりました(笑)」

しべりー選手「お金以上の経験ができたなと思います。社長も昨日ツイッターで重大発表としていたので、サポーターの方から『何だ、お前か』と言われてしまうと思いますが、それも面白いかなと思います(笑)。本当にこういう機会ってなかなかお金を払っても経験できない。今日はドキドキというか、先程もちょろっと練習を見させていただいた時に秋葉監督から呼ばれて、選手の前で挨拶する機会を貰えるサプライズがありました。本当に舞い上がってしまいました。もし次にこういう企画があれば、『皆さん出資した方がいいよ!』とおすすめしたいです」

小島社長「ちょっと待って下さい?!株主総会の後よりも質問が飛んでいるんですけれども?!僕の社長就任の会見よりも結構質問がいい感じで飛び交っていて、『えっ!?そっか??』という感じで(笑)。手前味噌なのですが、こういう企画は現場の理解がないとなかなかできません。シーズン中は直前の成績もあるだろうし、そういう所も含めて理解があるのは、僕らのクラブでしかやれないこと。僕らのクラブであるからこその素晴らしさだなと思います。実は今日、この会見があることを『何があるの?』とロッカールームでも大分話題になっていたそうです。注目選手ですから、選手も見に来ていますよ。(会見を見ていた安藤瑞季選手に対して)瑞季、ライバル入っちゃうぞ!ポジション取られちゃうぞ!(会場爆笑)」

Q.コースのリターンには様々な内容がありますが、どれが一番楽しみでしょうか?

武田選手「スタジアムは基本楽しいので、そこで選手と色々と絡めるのは一番幸せかなと思います。なかなか選手と触れ合うのって一般の方はなかなかないので、一つ一つが幸せだなと思います」

しべりー選手「こういう時期なので、『万が一、選手に(コロナに)感染させてしまったら…』という怖さは非常にあります。僕はアツマーレに来る前に事前にPCR検査を受けて来ましたし、感染対策にはかなり気を使ってきました。そういった部分、現場の仕事に影響を与えてしまうのは怖さがあります。大本としてはクラブをサポートするのが大前提ですので、出来る範囲で楽しめればと思います。具体的な内容よりも金額で応募しまして、企画としては選手の一員として写真を撮る、記者会見の場だけでも十分かなと思います」

小島社長「まだシークレットな企画があるので、サポーターが『えっ?』と驚く反応がすごく楽しみ。現場にはなかなか理解されない企画ですが、秋葉監督の度量の広さだと思います。コロナが収まったら、選手ロッカールームでシャワーを浴びたり、トレーナーからマッサージを受けたり、練習後に普段選手がどういうことをやっているのかやって貰えたらいいなと思っています」

Q.契約期間は?

小島社長「『もういいかな?』という時まで(笑)。契約と登録はまた別ですので。契約のことはオプションなのであまり言えないですが、いつでもこちらからカットできる状況にあります(笑)予告なしに解除できます(笑)」

武田選手「金で解決します(笑)」

しべりー選手「契約のためには身を尽くして働けということなので、死ぬ気で働きます(笑)」

武田選手、しベリー選手が深いホーリーホック愛をアピールし、献身的なサポートでチームの戦力になることを誓った記者会見は、終始笑い声に包まれながら幕を閉じました。

2名の新加入選手について秋葉忠宏監督は「非常に嬉しかったですね。一人の選手はグラウンドまで来ていただいて、みんなの前で意気込みだったり、自己紹介やポジションまで伝えて貰って。ただポジションはベンチでお願いしますと言っていましたけれども(笑)。一緒に練習や前座試合をするだとか、色んなことができたら面白いなと思いますから、人数が増えてもっともっと我々と一緒に戦ってくれる選手が増えたらより嬉しく思います」と大歓迎。
常々コンディションを重視し、選手起用をしている秋葉監督は「2選手の先発出場も十分ありますよ!しかしまだまだ体脂肪がありそうだったので、まずは12%以下にして貰わないと。そこはマストで頑張って欲しいと思います」とフィジカルの強化を求めていました。

果たして今季、武田選手としべりー選手のメンバー登録、先発出場はあるのか。毎試合スターティングイレブンに注目です。
今後、両選手のスタジアムイベント出演の際は、盛大な手拍子で出迎えて応援し、ともにチームやスタジアムを盛り上げていきましょう!

【写真 米村優子】

(米村優子)

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