デイリーホーリーホック

「鹿島ユース出身のルーキー柳町魁耀選手、行方市長に水戸ホーリーホック加入を報告」【HHレポート】※無料記事

【写真 佐藤拓也】

1月7日、今季水戸ホーリーホック加入が決まった鹿島アントラーズユース所属の柳町魁耀選手が行方市役所を訪れ、鈴木周也市長に水戸加入の報告を行いました。

行方市出身の柳町選手がサッカーをはじめたきっかけは園児時代に鹿島アントラーズのスクールに参加したこと。そして、小学校1年生から地元の少年団に入り、そして小学校3年生の途中から鹿島アントラーズジュニアに加入することとなりました。その後、鹿島アントラーズのアカデミーに所属し、高校3年時には背番号10をつけてエースとして活躍。今季水戸への加入が決まったのです。

「このたび、10年間お世話になった鹿島アントラーズから水戸ホーリーホックに加入することになりましたので、そのご報告に来ました。自分のプレーでファンやサポーターのみなさんに夢や希望を与えられる選手になりたいです」

と挨拶と抱負を語った柳町選手に対し、鈴木市長は

「小澤英明選手以来、2人目の行方市出身のJリーガーの誕生です。今回、茨城県の水戸ホーリーホックに加入されるということで、地元での活躍を期待しております。先ほど報告を述べられた通り、プレーでサポーターや地元の方々へ勇気を与えられるように、突き進んでいただければと思います。そして、日本代表を狙えるような選手になってもらいたいと思います」

と返答。そして、着席してから歓談が始まりました。
以下が人の会話となります。

市長:水戸ホーリーホックの印象は?
柳町:ファンやサポーターの方が熱くて、素晴らしいチームだと思います。

市長:地元のチームでプレーするプレッシャーを感じる?
柳町:鹿島アントラーズは10年間お世話になりましたので、水戸ホーリーホックで活躍する姿を見せることが恩返しになると思っています。

市長:鹿島アントラーズでも昨年加入した高卒選手が活躍していました。そういう選手の活躍をどう見ていた?
柳町:自分も宮崎キャンプに帯同して一緒にプレーすることがありました。『負けたくない』という気持ちがありましたし、刺激を受けながら頑張ってきました。また、昨年キャンプに参加して、『やれる』という感触はありました。なので、今年水戸ホーリーホックの中心選手になれるように努力を続けたいと思います。

市長:水戸は選手の育成に長けたチームですね。だから、水戸に加入するということに対して、私はうれしく思ったのですが、どうかな?
柳町:秋葉監督が若手を積極的に起用していることも水戸を選んだ理由の一つです。1年目から試合に出てチームの勝利に貢献したいと思っています。

市長:プロと高校生ではフィジカルの差があると思うけど、どう感じている?
柳町:鹿島アントラーズの練習にも参加させていただくことがあり、そこでフィジカルの差やスピードの差を感じたので、体づくりをしっかりやっていかないといけないと思っています。

【写真 佐藤拓也】

市長がサッカーと水戸ホーリーホックに関して詳しくて驚いた人もいるのではないでしょうか。実は、以前市長が務めていた会社が水戸の事務所の上の階にあり、そうした縁から沼田邦郎前社長とも関係が深く、いろんな情報を知っているそうです。2人の会話から、水戸への愛情を感じずにはいられませんでした。

2人での記念撮影後、囲み取材が行われました。以下が質疑応答となります。

Q.ポジションは?
柳町:左サイドハーフを中心に2列目でプレーしています。

Q.どういうプレーが持ち味ですか?
柳町:仕掛けやゴール前でのアイデア豊富なプレーが武器です。

Q.課題は?
柳町:攻撃面で目立つプレーもあるのですが、それ以外のところで消えてしまうことがある。あとは守備のところでもう少し強度を上げたいと思っています。

Q.水戸のサッカーの印象は?
柳町:昨年はリーグ最多得点を記録したように、攻撃力のあるチームという印象があります。

Q.水戸を選んだ理由は?
柳町:秋葉監督が若手を積極的に使ってくれることですね。自分は1年目から試合に出て活躍したいという思いが強いです。大学に進学するより、Jリーグに進んだ方が自分の夢への近道になると思って選びました。

Q.夢とは?
柳町:日本代表選手になって、世界で活躍することです。

Q.昨年、トップチームと2試合練習試合をしましたが、あの試合の感想は?
柳町:Jリーグチーム相手にどれだけできるかを試そうという気持ちで挑みました。僕はそれまでトップチームの練習に参加もしていたので、Jリーグチーム相手でも通用するという自信がありました。その試合でさらに自信を深めることができました。

Q.鹿島ユースでは元日本代表の小笠原満男さんから指導されることもあったと思います。どういったことを教わりましたか?
柳町:自分はどちらかというと技術面よりメンタル面について教わることが多かったです。『どれだけできるかやっていこい』や『自分のプレーに自信を持て』ということをよく言われていました。

Q.アツマーレの印象は?
柳町:山の中にあるので、分かりづらいなという印象はありますが、天然芝2面のグラウンドがありますし、クラブハウスの中も充実している。環境面は素晴らしいと思います。

Q.その環境も水戸加入を決める決め手の一つとなったのでしょうか?
柳町:練習試合で行った時や練習参加した時に素晴らしいと思ったので、決め手の一つとなりました。

Q.他にオファーはありましたか?
柳町:ずっと鹿島のトップに昇格することしか考えていませんでした。昇格できないと分かった時に水戸さんから声をかけていただき、練習参加して、加入することを決めました。

Q.鹿島サポーターと水戸サポーターにメッセージをお願いします。
柳町:鹿島サポーターの中にはユースの時から応援してくれている人がいました。その人たちに活躍した姿を見せたいと思っています。水戸サポーターのみなさんにはこれから自分のプレーで喜んでもらいたいですし、小さい子どもたちに勇気を与えられるようなプレーをしたいと思っています。これから水戸のクラブのために全力を尽くすので、応援よろしくお願いします。

【写真 佐藤拓也】

高校3年生ながらも落ち着いて受け答えできていたところからも、柳町選手のプロ意識の高さを伺うことができました。水戸加入後の活躍を期待せずにはいられません。ルーキーイヤーから勝利に貢献するプレーを披露して、歓喜の言葉をたくさん発信してくれることでしょう。

【写真 佐藤拓也】

(佐藤拓也)

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