デイリーホーリーホック

「常磐大学生がギフティングイベントを初企画!アウェイ愛媛戦で選手私服コーデ対決」【HHレポート】※無料記事

デジタルマーケティングに参加した常磐大学「マーケティング演習」を履修中の学生ら【写真提供】常磐大学

新型コロナウイルスの影響で2020シーズンのホーム戦イベントも中止や延期が相次いだ中、常磐大学の学生が11月29日、アウェイ愛媛戦の応援ギフティングイベント内で、クラブとのコラボ企画「私服コーデ対決!あなたは誰を選ぶ!?」を実施しました。

ダイヤモンドパートナーの常磐大学は、毎年ホーム戦で学生らが企画したスタジアムイベントを実施する「常磐大学&水戸ホーリーホックコラボデー」を開催しています。
これは総合政策学部経営学科「マーケティング演習」の一環として、学生らが地元のクラブの集客サポートをするため、実践と実益を兼ねた講義として実施しているもの。
しかし今年はコロナで変更を余儀なくされ、8月29日のホーム愛媛戦で「常磐大学×水戸ホーリーホック応援デー」として、学生らや園児による応援メッセージの動画の放映、常磐大学高校チアリーダーとダンス部によるパフォーマンスを披露するのみに留まっていました。
講義内では例年通りにスタジアムイベントを企画していた所、リーグ中断期間中に水戸がスポーツ特化型ギフティングサービス「エンゲート」を導入。
それに目を付けた大学側がギフティングのコラボイベント企画を提案し、学生がデジタルマーケティングに初挑戦することになったのです。

ギフティングイベントを企画したのは、村中ゼミナール2年生の11名(井坂奈々美さん、大和田めぐみさん、加倉井綾さん、小林莉夏さん、白澤麻那さん、田中介翔さん、橋本紗彩さん、保坂威さん、増田史佳さん、宮内萌さん、元木壱晴さん)。
選手のプライベートをサポーターに紹介したいと発案されたイベントは、選手2人によるガチンコファッションバトル。
公式グッズを使用したサッカー観戦用、秋冬のデート服の2パターンのコーディネートを競い、ギフティングポイントと学生による多数決で勝敗を決める内容で進められました。

水戸市笠原町にあるホーリーホック事務所で行われたイベントは、MC役を務める冨田大介CRCの軽妙なトークで進行され、ンドカ・ボニフェイス選手と中山開帆選手が登場。
常磐大学の学生6名も入れ替わり出演し、冨田CRCや選手らとのトークで沸かせました。
そしてイベントの本番となるハーフタイムでは、まず観戦コーディネート対決からスタート。
ンドカ選手は全身黒コーデに、ブルーのショルダーバッグでワンポイントを効かせたシンプルなファッション。
対する中山選手はグレーのパーカーにジーンズのカジュアルなスタイルに公式グッズのキャップを加えたラフな着こなしを披露し、オシャレ番長の冨田CRCに「あざとくない?」とつっこまれる場面も。
そしてデート服では、ンドカ選手がオレンジのトレーナーにベージュのパンツ姿、黒のニット帽のスタイルで画面に現れると、「派手な色が似合うね」と冨田CRCも好感触。
一方の中山選手はラフなコーディネートから一転、ジャケット姿のシックなスタイルに。ダンディーなコーディネートで学生らも魅了していました。

この日は1500ポイント以上のギフティングをした人には限定デジタルコンテンツ、10000ポイント以上で好きな選手のメッセージ動画を、30000ポイントに達した場合は企画で使用したアイテムを抽選で2名にプレゼントされる特典付き。
結果、ギフティングポイントでの勝者は中山選手で、学生の多数決による勝者はンドカ選手となり、最終的に目標金額30000ポイントを大幅に越える45560ポイントを達成しました。

リーダーの田中介翔さんは「オンラインでの打ち合わせでは伝わらない部分が多くて、イメージの共有が難しかったのが課題ですが、目標以上のポイントを達成して、サポーターの方々が面白がって企画を観てくれたのかなと思うと嬉しいです。学生の内もそうですが、社会人になってからもオンラインでのやり取りが増えてくるので、この経験を活かしたいと思いました」と手応えを掴んだ様子。
村中均准教授は「ホーリーホック側の持っていたコンテンツが良かったので、それに便乗する形で今回は実現できましたが、コラボデーとは違って、お客さんが見えない、対面じゃないイベントの難しさを実感しました。どこまで貢献できたのかは分かりませんが、学生達は良い経験ができましたし、目標を達成できたのは良かったです」と語っていました。
コラボデーを担当する同大学地域連携センターの中山純一さんは「これを機にクラブと大学の新しい切り口として、コラボデー、エンゲートでのスポーツビジネス事業の両方を継続して参加していきたいと考えています」と前向きな姿勢を見せていました。

イベント後は即席の選手サイン会が開かれるなど、プロ選手との交流のひとときに花を咲かせた常磐大の学生ら。
「選手はフレンドリーで、スタッフも気さくで、クラブとの距離が縮まりました」(大和田さん)、「元々興味がなかったのですが、試合に行きたいと思うようになりました」(小林さん、橋本さん、白澤さん)、「遠い存在に感じていたけれど、実際に選手と話したら身近に感じられました」(増田さん、加倉井さん、元木さん)、「ボニ選手が好きで、イベント後はリアルタイムで試合を観てしまいました」(保坂さん)、「星野圭佑元選手が好きで、以前は水戸を応援していたのですが最近はスタジアムに行っていませんでしたが、また行こうと思います」(宮内さん)、「これを機にクラブ公式Twitterをフォローしてチェックしています」(井坂さん)とデジタルマーケティングを学んだだけでなく、ホーリーホックとの距離も近づいた模様。
水戸の営業・ホームタウン事業部の菊池伸行さんは「今年はコロナによってコラボデーが実施できず、学生の皆さんがせっかく講義で学んだ事をアウトプット出来ない状況を懸念していました。弊社のファンマーケティング事業部に専門性の優れたスタッフが増え、新たな可能性を探っていた中、投げ銭がしたくなるようなエンゲートのお題目を学生に作って貰うことで双方の思惑が合致して、今回の実施に至りました。J初の学生企画によるギフティングイベントでトライアルな所はありましたが、数字に表れて良かったです。クラブとしても学生のファンづくりは力を入れている所なので、こちらも勉強になりました」と語っていました。

2021シーズンも注目イベントとなりそうな常磐大学とのコラボ企画。是非お見逃しなく!

(写真左から)地域連携センターの中山純一さん、リーダーの田中介翔さん、村中均准教授
【写真 米村優子】

(米村優子)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ