デイリーホーリーホック

「水戸ホーリーホックeスポーツチーム所属選手が決定!『水戸ホーリーホック eスポーツチャレンジカップ』が初開催」【HHレポート】※無料記事

※写真右がnomoさん、左がウラえもんさん【写真 米村優子】

 

水戸ホーリーホックeスポーツチーム所属選手を決定する「水戸ホーリーホック eスポーツチャレンジカップ」が7月26日、水戸市三の丸の株式会社アプリシエイト社内で初開催。
優勝した笠間市在住の会社員・nomoさん、準優勝の高校生・ウラえもんさんがeスポーツチームの初代メンバーとして選出されました。

様々な形のサッカーを通じて、クラブビジョンの実現やファン層の拡大を図る水戸ホーリーホックは、今年2月にeスポーツチームの発足を発表。
新型コロナの影響によって5ヶ月延期となっていた大会「水戸ホーリーホック eスポーツチャレンジカップ」は、茨城県内に在住、在勤、在学している人が対象で、競技タイトルは「eFootball ウイニングイレブン2020(プラットフォーム:PlayStation®4)」。
1対1のオフライン大会に20人のプロ・アマ選手が参加し、選手2名の座を賭けて激闘を繰り広げました。

【写真 米村優子】

AからDまで4ブロックに分かれて競う一発勝負のトーナメント戦は、シード枠で出場した「野良連合」所属のプロゲーマー・ちょぶりさんが序盤で敗退するなど波乱の展開に。
決勝では、全試合クリーンシートで勝ち上がったウラえもんさん、昨年の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019IBARAKI」準優勝メンバーで、準決勝まで全試合4得点と大量得点で駒を進めたシード枠のnomoさんが対戦。
共にFCバルセロナをセレクトした好調同士の一戦は、持ち前の攻撃力をフルに発揮したnomoさんが開始直後に先制すると、前半終盤にも追加点を挙げ、2点のリードを広げます。
続く後半序盤、波状攻撃を緩めないnomoさんはダメ押しの3点目を決めて、更に大きく引き離します。ノーシード勢としての意地を見せたいウラえもんさんは、終盤にカウンターで1点を返しましたが、形勢を覆せず試合終了。3-1でnomoさんがトロフィーを獲得しました。
優勝したnomoさんは、「持ち味が出せた大会となりました。プレッシャーも感じますが、ホーリーホックの一員として誇りを持ちながら、これからも結果を残したいです」と意気込み、準優勝のウラえもんさんは「いい所も悪い所も出て、負けてしまいましたが、楽しい試合でした。選手になれた事は素直に嬉しいです。これからも頑張りたいです」と笑顔で語っていました。

【写真 米村優子】

nomoさん(本名・野本浩喜さん)は笠間市在住の21歳。普段は携帯電話の営業をする傍ら、3年前からウイイレを始め、2年前から本格的にオンライン大会などに出場。アグレッシブな攻撃的サッカーで頭角を現してきました。
nomoさんにとってホーリーホックは、「給食の牛乳のパッケージになっていて、学生時代の陸上大会でケーズデンキスタジアムに訪れた時は『ここがホームスタジアムか』と思った」という身近なチームだそうです。
一方、常総市在住のウラえもんさん(本名・青木智也さん)は水海道第一高校の3年生。ウイイレ歴は4年で、茨城県内の上位プレーヤーとしてその名が知られている存在です。
昨年の水戸対浦和の天皇杯をKSスタで観戦した経験があり、「ホーリーホックは地元密着のチーム。自分自身、茨城出身なので思い入れがあります」と語っていました。
今後の目標について、「まずは全国で強いプレーヤーになりたい。そしてアジア、世界を目指していきたいです」と決意を表していました。

【写真 米村優子】

世界的な人気を誇り、急成長を遂げているeスポーツ市場。
Jリーグでもeスポーツへの参入が始まり、現在Jクラブでeスポーツチームを持つのは横浜Fマリノス、鹿島アントラーズ、東京ヴェルディ、水戸ホーリーホックの4チーム。
他クラブはプロゲーマーへのスカウトによって結成され、ホーリーホックのように一般公募による大会でのセレクションは初の試みです。
小島耕社長は「総合型地域スポーツクラブとして、文化的な側面も含めて、日本、アジアへ向けて価値を伝えていきたい。アジア市場も拡大中のeスポーツは、世界にホーリーホックの名を知らしめる可能性を持っている。エンブレムに誇りを持って、選手の一員として活躍して欲しいです」と期待を寄せていました。

【写真 米村優子】

今回のeスポーツチーム選手の契約期間は、2021年3月31日まで。
今後、8月末のホーム戦のスタジアムイベントに参加予定で、今年末頃に開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」では高校生の部、オープンの部の両方で頂点を目指す予定です。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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