デイリーホーリーホック

「茨城大学の『フットボール&バスケットボール・カフェ』に本間選手と冨田CRCが登場」【ニュース】※無料記事

【写真 米村優子】

12月21日、水戸市文京にある茨城大学の講堂で、水戸ホーリーホックと茨城ロボッツの選手やクラブスタッフが参加するトークイベント「フットボール&バスケットボール・カフェ」が開催され、本間幸司選手と冨田大介CRCが登場しました。

【写真 米村優子】

6回目を迎えたオフシーズン恒例の人気イベントは、茨城大学の「令和元年度戦略的地域連携プロジェクト」の一環で開催され、今回から同大学と連携協定を結ぶ茨城ロボッツも参加。
同大学OBでスタジアムDJとしても活躍中の寺田忍さんが司会進行役を務める中、第一部は「水戸ホーリーホック・茨城ロボッツが茨城を変える」と題して、パネルディスカッションが実施されました。

【写真 米村優子】

水戸ホーリーホック側は冨田大介CRCと「茨大ホーリーネット」の藤縄明彦教授、茨城ロボッツ側は山谷拓志社長と茨城大学と茨城ロボッツとの連携プロジェクトの実施組織「iBIRD」の中村麻子教授が登壇すると、まず各クラブの地域貢献活動について討論。
冨田CRCは地域の学校での挨拶運動、給食での触れ合い、環境保全活動、アツマーレでの地域活動などを紹介すると、大学内の各クラブの応援組織「茨大ホーリーネット」「iBIRD」の活動内容の話題へ。
そこでDNA損傷の研究者である中村教授が「イベント的な連携だけでなく、大学が持つ知の連携をしていきたい」と選手のDNA損傷のモニタリング、それらを応用した健康メンテナンスなどを提案すると、すかさず冨田CRCが、「是非ホーリーホックでもやってくれませんか?」と興味津々の様子。
連携協定の今後の取り組みについてのテーマとなると、「選手のパフォーマンス向上への協力、そして選手が大学や『Make Value Project(MVP)』に先生方の講義などを受けられると嬉しいですね」と冨田CRC。
すると藤縄教授が「色々な教員がいるので『こんなことを聴きたい』とリクエストして貰えれば、MVPをやれると思います」と前向きな姿勢を示していました。

【写真 米村優子】

休憩中はスタジアムパフォーマンスでもお馴染みの茨城大学チアリーディングサークル「Cherry’s」がステージでパフォーマンス。盛り上がった所で、イベントは後半戦へ。
第二部の「水戸ホーリーホック『彩』にあふれた2019シーズンを振り返る」では、水戸のレジェンド・本間選手、引き続き冨田CRCが登場。
茨大アナウンスステーションの学生らの質問にそれぞれが応える、Q&A方式の50分となりました。
激動の2019シーズンについて問われると、本間選手は「10代の頃以来、公式戦に1試合も出られなかった苦しいシーズン。試合以外での立ち振る舞いも大変だったけれども、しっかり出し切れた。色んなことを気付かされた一年だった」と神妙な面持ち。
昇格への緊張感が漂う10月に就任した冨田CRCは「色んな方々がどんな想いで取り組んでいるのか、色々な方々と関係性を作ったりと必死でした」と振り返りました。
実はリーグ終盤、チーム内がピリピリと張り詰めていた時期があったようで、「大介が選手寄りのアドバイスをしてくれたのが大きかった」本間選手。
そのコメントを受けて冨田CRCは「仰る通り!」と自画自賛し、会場の笑いを誘っていました。

【写真 米村優子】

「今シーズンで印象に残った試合やプレーは?」との質問に、本間選手は最終戦とアウェイ柏戦の浜崎拓磨選手のフリーキックと回答。
「残り10分の空気感はこれまでに感じたことのないもの。行けるんじゃないか?という雰囲気を作った。ピッチにいる11人が羨ましかった」と当時の本音を吐露していました。
一方、冨田CRCは自身の就任を発表したホーム大宮戦からアウェイ柏戦を挙げ、「大宮戦でショッキングな負け方をして、『自分は持ってないのでは?』と感じたけれども、首位の柏相手に誇れる勝ち方が出来た。2試合のギャップが印象的です」と語ると、サポーターも大きく頷いている様子でした。
「一つのスローガンになっていた『一体感』はどんな時に感じたか?」「若手が活躍したシーズンだったがどんな印象を受けたか?」などの質疑応答が続き、「これまでの水戸に所属していた選手で一番衝撃的だったのは?」と聞かれると、2人とも昨シーズンで引退を表明した田中マルクス闘莉王選手と即答。
「近年で言えば、塩谷(司)や(小川)航基もそうだけれども、やはり田中君ですね。人間的な部分。勝負やサッカーに対する想いがすごかった。DFなのに得点王。前田秀樹監督もよく許したよね(笑)。闘莉王のスタイルを作ったのは水戸ですよ」と本間選手。
冨田CRCも「『サッカーに失礼のないように』とサッカーに対するリスペクトが強かった。水戸に勝つマインドを植え付けてくれた。際立っている、いい選手と出会えましたね」と称えていました。

【写真 米村優子】

最後はサポーターに来シーズンへ向けて挨拶。
冨田CRCは「クラブ、チームが成長した一年でした。みなさんに手助けして貰いながら、来シーズンもよろしくお願いします」、本間選手は「本当の笑顔にさせられなくて申し訳ないシーズンでした。もう一個上の段階へ次こそ達成したいです」と力強く語っていました。
2020シーズンやベテラン2人への期待を込めた大きな拍手に包まれ、大盛況の中、イベントは終了。
今シーズン終了後は選手やスタッフのどんな本音や裏話が披露されるのか、今季の新生・水戸ホーリーホックに注目しましょう!

【写真 米村優子】

(米村優子)

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