デイリーホーリーホック

【HHレポート】ヒューマンストーリー「株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック沼田邦郎代表取締役社長」第3回(全3回)「水戸ホーリーホック代表取締役~2012年ホーリーホック元年へ」(2012/4/24)

山ほど積み重なる苦難と激務の連続

2008年4月7日、沼田邦郎は代表取締役社長に就任した。この時J2リーグは既に6節を終了しており、水戸は木山隆之監督による新体制でのスタートを切っていた。
待ち受けていたのは、「どれが苦労だか分からなくなるぐらい」の苦難と激務の連続。選手、社員の育成、経営改革、信頼回復、債務超過拡大の阻止、新スポンサーの獲得。サッカー以前のやるべきことが、山ほど積み重なっていた。

「気の毒だったのは木山。彼に責任はないのに、あまり面識のない社長が突然来てさ。可哀相だったよね。社長となってから間もないホームゲームで人手が不足して、うちのかあちゃん(妻)と息子が券売所でチケット売りをしてたの。それが何試合も続いたのよ。当時、長男はまだ高校2年だったけれど、お客から文句を言われ、怒られる訳よ。その都度、すみませんって謝って。良い経験になった、とは言っていたけれど、悪い事したなと思う。たぶんJリーグの中で、社長の奥さんや息子がチケット売っていたっていうのは、水戸ホーリーホックぐらいだと思うよ。そんな事もやってたね、2008年は」。

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