【無料記事】U-18プレミアリーグ2024 EAST 第20節・市立船橋高校戦 マッチレポート【写真36枚】
▼高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024 EAST 第20節
11月24日(日) 12:00キックオフ/保土ヶ谷公園サッカー場(500人)
横浜FCユース 0-1 市立船橋高校(JFA公式サイト)
【得点】
29′ 市立船橋/仲野真翔
試合前の時点で横浜FCは首位の鹿島ユースと勝点および得失点で並び、得点数『6』差の2位。次節にその鹿島ユースとの対戦を控え、この市立船橋高校戦は勝利が求められる試合だった。
11位の市立船橋は得失点差も試合前の時点で『-14』と失点が多く、あわよくば複数得点差での勝利も狙いたいところだった。しかし横浜FCユースにとって誤算の一つは、8月末にトップチームとプロ契約を結んだFWの前田勘太朗がピッチに立てなかったことだ。
前田は第16節終了後に負傷して離脱し、チームは第17節は勝利したものの、第18節、第19節と連敗していた。その負傷から復帰しつつあった前田は、10月28日のトップチームの練習試合に20分弱出場していたものの、その後再び負傷したという。横浜FCユースは、重要な得点源を欠いて試合を戦うことになった。
【選手交代】(横浜FCユースのみ)
76’ 朝見→秋元、齋藤→鈴木
▼市船の術中にハマり痛い黒星
庄司啓太郎と2トップを組んだのは、1年生の齋藤翔。6月2日のトップチームと東京国際大学とのトレーニングマッチでは、大学生を相手にポストプレーをこなし得点を取ったことがある。
キックオフから横浜FCユースが勢いよく市立船橋を押し込んだ。4分、岩崎亮佑からパスを受けた朝見友樹がペナルティエリア内でシュートを放つがGKにセーブされる。以後もボールを握って試合を進める横浜FCユースだが、市立船橋の守備意識も高く、なかなか決定機を作れない。おそらく堅守からのカウンターに意識を統一していたであろう市立船橋は、29分、ロングパス一発で横浜FCユースの裏を取り、走り込んだ仲野真翔がワンタッチで流し込んで先制する。
横浜FCユースも32分、佃颯太のスルーパスから齋藤翔がシュートするが、惜しくもクロスバーの上をかすめた。前半に6本のシュートを放ったもののゴールネットを揺らせず、後半はさらに攻めあぐねた。市立船橋は[5-4-1]のブロックを組んで守りを固め、ベンチからは「我慢しろ!」「行くな!!」とコーチングスタッフの声が飛んでいた。横浜FCは数少ない攻撃のカードを切って点を取りに行くが、引いてガチガチに守りを固めている市立船橋にはね返され、逆にカウンターで何度も危ない場面を作られた。
後半のシュート数は横浜FCユースが4本に対し、市立船橋が9本。完全に術中にハメられる形で横浜FCユースは痛い黒星を喫した。
前田の離脱に加えて、攻撃の切り札として起用されてきた世代別代表の四日裕歩が『JFA×アディダス ジャパン 個人留学支援プログラム バイエルン・ミュンヘン短期留学』のために不在だったことも響いたかもしれない。
今節の結果により横浜FCユースは3位に後退し、自力優勝はなくなった。しかし次節で鹿島ユースに(できれば複数得点差で)勝ち、なおかつ最終節ですでに降格が決定した大宮U18に(ある程度の点差をつけて)勝利すれば、初のプレミアEAST制覇が見えてくる。まずは12月1日、保土ヶ谷公園サッカー場にて12時キックオフの鹿島ユース戦。たくさんの横浜FCサポーターに、弟分たちの後押しをお願いしたい。