【無料記事】石田美穂子監督「ボールを動かしたりしっかり意思を持ってプレーすることは、昨季よりも確実に増えた」……なでしこリーグ1部・最終節 スペランツァ大阪戦 試合後コメント
■石田 美穂子監督
「リーグ最終節ということもあり、相手も含めて気持ちのこもった戦いが予想されていました。難しいことをやろうとせずに、今までのトレーニングで彼女たちは本当に全力で励んでくれて、悔しい思いもたくさんしてきたので、その強い気持ちを持って、シンプルに球際で戦うことだったり、走る、体を入れる、そういうところを強調して試合に送り出しました」
──前節で宮崎の優勝が決まった中で、2位でシーズンを終わろうという思いは?
「そうですね。前節の敗戦直後のミーティングで、選手たちにはまず切り替えることと、とにかく2位で終わるということはハッキリと伝えました」
──今シーズンを総括すると?
「やっぱり勝ちきれなかった試合、引き分けが多かったことがありますね。『ここだ』というところで勝ちきれない試合が多かった。ただ昨年よりも勝点数は増えましたし、結果的に2位で昨年を上回る結果で終われたことは、まだ皇后杯はありますが、次のシーズンに向けて選手たちも着実にステップアップしていると感じています」
──優勝にあと一歩届かなかった、課題はどう感じますか?
「戦い方も含めてですが、自分たちの時間を多く作ることができない試合が多かったです。もちろん素晴らしいチームがたくさんありますので、その中でしっかりとボールを弾くこと、セカンドボールを拾えるかどうかに大きく左右された試合がたくさんあったと感じています。ただ昨シーズンよりも、ボールを動かしたり、しっかり意思を持ってプレーすることは確実に増えたなと感じています」
──シーズンの中でターニングポイントになった試合や出来事は?
「(第12節)ホームで迎えたヴィアマテラス宮崎戦(0●1)、アディショナルタイムで敗戦したことは一つのターニングポイントになったと感じています。ただ、そこで優勝を諦めることはなかったですし、昨年はそこからガタガタッと勝ち切れなくなっていってしまいましたが、(第19節)ホームで愛媛にしっかり勝つことができたところは、タフさや勝負強さ、そういうメンタリティが選手たちに備わったと感じました」
──皇后杯に向けて、さらに来シーズンに向けての抱負をお願いします。
「まず皇后杯でWEリーグのチームと対戦したいというのが私たちの目標です。チームとしてやっぱりいろんな意味でもっと強くならないといけないと感じたので、そこをやっていきたいと思っています」