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【無料記事】国立頂上決戦! 青と白の革命を起こせ……2024-J2第33節・清水戦(A) プレビュー

 

■今節の相手:清水エスパルス

▼基本情報(前節終了時点)

【横浜FC】
2位/勝点70/21勝7分4敗/得点56/失点19
主な得点者:伊藤翔(7)、カプリーニ(6)、小川慶治朗(6)、ユーリ・ララ(5)、櫻川ソロモン(5)、中野嘉大(4)、髙橋利樹(4)、ほか
主なアシスト:福森晃斗(14)、山根永遠(7)、中野嘉大(5)、カプリーニ(4)、ユーリ・ララ(2)、ほか
出場停止:なし
(2023年度クラブ売上高:36億2700万円、トップチーム人件費:20億8900万円)

【清水】
1位/勝点71/23勝2分7敗/得点61/失点33
主な得点者:北川航也(10)、ルーカス・ブラガ(8)、カルリーニョス・ジュニオ(5)、矢島慎也(5)、乾貴士(5)、ほか
主なアシスト:乾貴士(7)、山原怜音(6)、北川航也(6)、矢島慎也(4)、北爪健吾(4)、ほか
出場停止:なし(西原源樹がU-19代表招集で不在)
昨季の成績:4位(プレーオフ決勝で敗退)
(2023年度クラブ売上高:51億0100万円、トップチーム人件費:22億4600万円)

 

▼前回対戦を振り返る

第16節(5/18)、ホームで2-0勝利。当時7連勝中の首位・清水に対し、守備では前からとにかくプレスに行くこと、そしてボールを奪えばシンプルに清水の最終ラインの裏を襲うことを徹底した。開始から押し込まれた清水は12分に3バックに変更するが横浜FCの勢いは止まらず、連続して獲得したセットプレーから先制。後半立ち上がりに清水が押し込む時間帯もあったが、それをしのぐとアディショナルタイムに追加点を挙げる。完勝と言える試合だった。

その敗戦以後、6試合で2勝4敗と調子を落とした清水は一時は3位まで後退。しかし第22節以降は9勝1分1敗。前節で再び首位に立った。5月下旬に川本梨誉を群馬へ育成型期限付き移籍させ、7月末には白崎凌兵を町田に期限付き移籍させた。代わりに町田から宇野禅斗を期限付き移籍で獲得。さらにポルトガル1部リーグのリオ・アヴェFCからガーナ出身のアブドゥル・アジズ・ヤクブを獲得した。背番号9を与えられたヤクブは先発出場1、途中出場5試合で3ゴールを挙げている。

 

 

 

■国立頂上決戦! 青と白の革命を起こせ

▼自動昇格まで残り3勝

横浜FCは前節、ホームで大分と1-1で引き分けた。ユーリ・ララが累積警告で出場停止の影響がなかったとは言えず、また降格圏が背後に迫っている大分が前半から風上を選択して圧力をかけてきたことで、立ち上がりから劣勢を強いられた。しかし悪い流れの中で、攻勢に出る大分の隙を突いて32分に先制。その後はやや優位に試合を進めたものの、微妙な判定に伴うカウンターで64分に失点すると、終盤の猛攻も実らず勝点1に終わった。

悔しい結果ではあったが、「内容的に負けていてもおかしくなかった」との感想を持つ選手たちもおり、評価の難しい試合だった。特にシュート数では、横浜FCが3本に対して大分は10本だった。リーグ後半戦に限れば、シュート数が相手より少なかったのは第25節・ホーム千葉戦以来の2度目。シュート数が二桁いかなかったのも第27節・アウェイ群馬戦以来2度目で、直近の4試合では一試合平均約17本(相手は約4本)を記録していただけに、選手の危機感も理解できる。

引き分けに終わったことで、同節で勝利した清水に、勝点差はわずかに『1』ではあるものの首位の座を奪い返された。長崎も勝利しており、3位との勝点差は『10』に縮まった。残り6試合でそれが容易にひっくり返るとは思えないが、長崎が調子を落としたのは真夏の暑い時期のことであり、春先から22試合負けなしを続けた力を思えば、6試合を全勝してくる可能性もそう低いものではないだろう。

ただ、長崎が残りを全勝しようとも、横浜FCが6試合で勝点9を積めば自動昇格は成る。焦らず、粛々と、白星を3つ重ねれば良いだけだが、もし差が詰まればそうも言っていられなくなる。背後を気にしながら戦うのは危険で、そのためにも、ここまで来たら優勝だけを追うべきだ。今の清水と競って2006年以来のシャーレを掲げるなら3勝どころか4勝は必要なはずで、選手のモチベーションとしてもそのほうが健康的に違いない。

 

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