磐石の逆転劇……2024-J2第29節・山形戦(A)マッチレビュー
▼2024明治安田生命J2リーグ 第29節
8月31日(土) 19:03キックオフ/NDソフトスタジアム山形(9,523人)
モンテディオ山形 1-2 横浜FC(Jリーグ公式サイト)
【得点】
9′ 山形/イサカ・ゼイン
9′ 横浜FC/髙橋利樹
70′ 横浜FC/ユーリ・ララ
9分にイサカ・ゼインに恩返しゴールを決められ、前半は低調だった。
とはいえ内容が悪かったというほどではなく、シュートも前半だけで8本は放っている。ただ決定機はクロスのこぼれ球を髙橋利樹がゴール前の至近距離で枠に飛ばせなかった一回だけ。攻めあぐねて、あるいは、先制された焦りからか少し無理めのプレー選択でボールを失ってカウンターで攻め込まれる状況が続いていた。
36分、山形はビルドアップから中盤の左サイド(横浜FCの右サイド)でポイントを作り、横浜FCを引きつけると、國分伸太郎が斜めに長いスルーパスを放った。逆を突かれた中野嘉大が伸ばした足の先をギリギリで抜けたボールがゼインに通る。フリーでGKと1対1にも持ち込める状況だったが、ゼインは「より確実かな」と思ったクロスを選択。クロスは市川の右を抜けたが、必死に駆け戻ったンドカ・ボニフェイスとガブリエウが藤本佳希に届く直前にクリア。
「2点目が決まっていれば違う展開になった。そこが勝負を分けた」と、試合後にゼインは悔しそうに語った。山根永遠も「もう1失点していたら難しい試合だった」と認める。絶体絶命のピンチに、諦めずに駆け戻ったキャプテンとディフェンスリーダーの、勝利への執念がチームを救った。
【選手交代】(横浜FCのみ)
65′ 慶治朗→伊藤翔、JP→カプリーニ
71′ 中野→村田、髙橋→ソロモン
84′ 潮音→小倉
▼想定外の5バック
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