いざ決戦の秋……2023シーズンJ1第33節・湘南戦(H)プレビュー
■今節の相手:湘南ベルマーレ
▼基本情報
【横浜FC】
18位/勝点29/7勝8分17敗/得点30/失点55
主な得点者:小川航基(6)、マルセロ・ヒアン(3)、井上潮音(3)、ユーリ・ララ(3)、伊藤翔(2)、林幸多郎(2)、山下諒也(2)、ンドカ・ボニフェイス(2)、近藤友喜(2)、ほか
主なアシスト:近藤友喜(3)、山根永遠(3)、カプリーニ(2)、マルセロ・ヒアン(2)、ほか
出場停止:なし
【湘南】
17位/勝点31/7勝10分15敗/得点39/失点55
主な得点者:大橋祐紀(13)、町野修斗(9)、鈴木章斗(3)、小野瀬康介(3)、平岡大陽(3)、杉岡大暉(2)、ほか
主なアシスト:阿部浩之(4)、小野瀬康介(3)、町野修斗(3)、杉岡大暉(3)、大橋祐紀(3)、ほか
出場停止:なし
昨季の成績:11位
▼前回対戦を振り返る
第2節(2/24)、アウェイで2-2のドロー。キックオフ12秒で先制するが、ロングボールから同点に追いつかれ、ビルドアップでサイドを変えようとしたボールがオウンゴールになってしまい逆転される。さらに前半終了間際にはガブリエウが負傷交代。後半にカプリーニのCKから小川航基が2点目を決めて追いつき、今季初の勝点を得たが、キャプテンであり守備の要のガブリエウが左膝前十字靭帯損傷で長期離脱を強いられる、後味の悪い試合となってしまった。
開幕から1勝2分と悪くないスタートを切った湘南だったが、第7節から第21節まで15試合勝ちなしで順位を最下位まで落とした。しかしここ6試合で4勝1分1敗と驚異的なペースで勝点を積み、16位・柏と勝点では並ぶ17位。夏の移籍ウインドウで町野修斗が海外に移籍し、永木亮太が徳島に期限付き移籍、山下敬大がレンタル元のFC東京に復帰した。代わって田中聡がレンタル先のKVコルトレイクから復帰し、キム・ミンテを鹿島からレンタル、さらに清水からディサロ燦シルヴァーノ、YSCC横浜から福田翔生を完全移籍で獲得した。
■いざ決戦の秋
▼勝利以外は自力残留消滅
ついにこの時がやってきた。文字通りの6ポイントマッチ、互いにとって生きるか死ぬかの大一番だ。思えば夏の中断期間、いやもっと前、リーグ前半戦が終了する辺りには、この試合がそういう試合になりそうな予感は誰もが持っていただろう。
状況を整理しておく。横浜FCは勝点29で最下位。湘南は勝点31で17位。さらに柏が同じく勝点31ながら得失点差で16位にいる。今季、J2に降格するのは最下位のみ。横浜FCはこの試合に勝てば湘南と順位が入れ替わり、柏が負けた場合は柏も抜くことができる。そして最終節に勝てば残留達成だ。
しかし引き分けた場合は、たとえ最終節に勝っても、湘南が負けない限りは残留できない(湘南が引き分けると勝点で並ぶが、得失点差で上回ることは困難)。柏が同時に第33節で引き分け以下であれば、最終節に勝って柏が負けなら残留できるが、どちらにしても自力残留が消滅する。
そして負けた場合は湘南の残留が確定。同時に柏も勝てば横浜FCの降格が決まる。柏が引き分けの場合は勝点3差となるが、得失点差が絶望的なので事実上の降格決定。柏が負けた場合のみ残留の可能性が残るが、最終節で横浜FCが勝ち、柏が負ける以外には残留の可能性がなくなる(柏が引き分けると勝点で並ぶが、得失点差で上回ることは困難)。
とにかく勝つ以外に自力で生き残る道はない。四方田修平監督は『決戦』という強い言葉で選手たちに奮起を促した。
▼ハイプレスの裏を突け!
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