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【レポート】なでしこリーグ優勝争いの歓喜と苦悩……シーガルズの2023シーズンを振り返る

 

10月9日、2023プレナスなでしこリーグ1部(以下なでしこ1部リーグ)の全日程が終了した。ニッパツ横浜FCシーガルズは11勝4分7敗の勝点37、最終順位5位でフィニッシュした。

本記事では、2016シーズンになでしこ2部リーグに昇格以降初のシーズン2桁勝利を挙げ、優勝争いに絡むなど激動の1年を過ごしたシーガルズの戦いぶりを振り返っていく。

(文/青木ひかる、写真/芥川和久)

 

▼新監督と新キャプテン

昨季を7勝6分9敗の勝点27、リーグ8位で終えたシーガルズは、2年間指揮をとった要田勇一監督が退任。代わってヘッドコーチを務めていた石田美穂子監督が就任した。

選手時代の石田監督は武蔵丘短期大学女子サッカー部在学中にオファーを受け、卒業後の2003年にイングランドの名門・アーセナルに加入。06年からはジェフユナイテッド市原・千葉レディースでプレーし、09シーズンを終え現役を引退した。指導歴としては17年に東京国際大学女子サッカー部、19年から21年までスフィーダ世田谷FC、そして22年にシーガルズでいずれもコーチを務めており、今シーズン初めて監督業に挑戦することとなった。

一方、現役時代には高校生から続けていた音楽活動を並行して続け、サッカー選手とボーカリストの二足の草鞋を履いていた異色の経歴の持ち主でもある。

▲石田美穂子監督。石田ミホコのアーティスト名で活動しており、YouTubeで音源をチェックできる

 

チームキャプテンも、昨季務めた小須田璃菜から吉田凪沙にバトンが渡された。

21シーズンにINAC神戸レオネッサからシーガルズに加入した吉田は、相手の動きを予測して攻撃の芽を摘み取る守備能力と、積極的な攻撃参加を強みに、CBとして出場機会を重ねてきた。またオリジナルアパレルブランドやYouTubeチャンネル「なぎさちゃんねる」を運営するなど競技以外の活動も精力的に行っており、チームの顔として愛される存在だ。

▲キャプテンとしてチームを引っ張った吉田凪沙。個人ファンクラブの名称は「ねぎくらぶ」。「なぎ」ではなく「ねぎ」なのがポイント

 

そして、横須賀シーガルズからの生え抜きである宮下七海、大卒から7年間在籍した大島瑞稀が現役を引退するなど、選手、スタッフ陣ともにインパクトのある入れ替わりが起こった。

 

▼コンセプトは“流れるようなパスワーク”

(残り 3618文字/全文: 4801文字)

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