【コラム】データで考える……第5節を終えて最下位。データが示す苦闘ぶりとは?
2023シーズンのJ1リーグ戦も第5節が経過しました。横浜FCは1分4敗でいまだ勝星を挙げられていません。その要因を探るというほどの試みでもないですが、5試合を終えていろいろと興味深いデータが出ていますので、それらを見ながらちょっと考えてみたいと思います。まあまだ5試合でデータとしてはかなり不十分だとは思いますし、軽くお読みいただければ幸いです。
▼ボール保持率の高いチームほど順位が低い?
まずはJ1順位表を見てみましょう。
まあ横浜FCが最下位にいるのは分かりきっているんですが、この順位表と各チームの平均ボール保持率を見比べてみるとなかなか面白いものがあります。
見事にボール保持率の低いチームが順位表では上に、保持率の高いチームが下にいる傾向があることが分かります。ボール保持率が50%を超えていて上位(6位以内)にいるのは横浜F・マリノスだけです。どうしてそうなっているのかは分かりませんが、昨年に横浜FCのボール保持率と勝率の関係でコラムを書いたように、シーズン序盤のまだ攻撃面での連携が高まっていない状況で、保持率の高いチームがボールを失ってカウンターを受けるリスクがより出ているのかもしれません。
あとどうでもいいことですが、ボール保持率の高いチームは青色が多く、保持率の低いチームは赤色が多いですね。
▼侵入回数だけでは計れない実相は?
ハマプレがよく利用しているFOOTBALL LABというデータサイトでは、各チームのスタッツが閲覧できます。今季ここまでの横浜FCはこんな感じです。
この下のほうの「攻撃回数」「30mライン侵入回数」「ペナルティエリア侵入回数」に注目してみましょう。昨年のコラムにも書いたように、横浜FCはこの「30mライン侵入回数」と「ペナルティエリア侵入回数」がそれぞれ10位と7位で、つまりは崩す力が平凡だったために、ボールを持たされる展開になると負けや引き分けが多い傾向にありました。
横浜FCだけを見ると、今季はそれぞれ7位と11位なので、舞台がJ1であることを考えれば健闘していると言えます。ただ、「攻撃回数」にも注目すると少し見え方が違ってきます。比較のため、近しいスタイルを目指している鳥栖とマリノスのほか、川崎、首位の神戸、開幕戦の名古屋、前節の相手の京都、そして週末に戦う福岡の数字を表にしてみました。
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