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【シリーズ】2022 シーズンレビュー vol.6……成就

 

2021シーズンは最下位でJ2降格。“1年でのJ1復帰”を掲げてスタートした横浜FCトップチームは、2位でその目標を達成した。23勝11分8敗、勝点80。優勝には届かなかったが、一度も4位以下に落ちることはなかった。しかし順風満帆の旅路だったかというと、そうではない。23勝のうち、複数得点差をつけたのはわずか5試合。優勝した新潟が25勝のうち15試合を複数得点差で制していることに比べると、いかにきわどい勝利をものにしてきたかが分かる。

苦戦を重ねながら、指揮官と選手が試行錯誤し、成長してきたことが昇格として結実した。2022年の終わりに、今季のトップチームの戦いを振り返ってみる。全6回の予定。

(vol.1 予感。偏ったバランス) (vol.2 快進撃の裏に)

(vol.3……限界と転換) (vol.4……二度目の躓き)

(vol.5……理想と現実の間で)

 

▼最高のエンターテイメントを見せた大分戦

10月9日、勝てば2位以内が確定する第40節・大分戦。昨季まで横浜FCを率いた下平隆宏監督が敵将として三ツ沢の地を踏む試合が、奇しくも大一番となった。プレーオフ圏内はほぼ確定している5位の大分にとっても、一つでも上の順位でプレーオフを迎えるためにどうしても負けられない。そうした状況が、互いに攻撃意識をむき出しにしたスペクタクルな点の取りあいを生んだ。

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