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中村俊輔「最後の試合、感謝の気持ちを込めてプレーした。みんなが諦めずに最後まで戦ってくれたのが嬉しい」……J2最終節・熊本戦 試合後コメント

■中村 俊輔

「決定的なことをできなかった。でも本来なら試合に出られなかったり、キャプテンマークを巻くこともなかったと思うけど、最後ということで、監督や(長谷川)竜也から提案をしてくれた。そういうことも含めて、感謝の気持ちを込めて今日はプレーしました」

 

――交代でピッチから出た瞬間はどんな気持ちでしたか?

「いつもと変わらないです。良いプレーをもっとしたかったな、と」

 

――交代時にはさまざまな選手とハグをかわしていましたが、どんな言葉をかわしましたか?

「(みんなからは)お疲れさまでした、と。(自分からは)負けてるし、逆転できるように頑張って、と。市川(暉記)には、もうミスんなよと(笑)」

 

――チームのこの試合にかける思いが伝わってくる試合でした。中村選手は仲間の姿勢を見てどう感じていましたか?

「ミーティングでヨモさん(四方田監督)が『リーグ戦の1試合だけど、俊輔が最後の試合だから勝って送り出そう』と言ってくれた。選手もなかなか難しいモチベーションで、どっちかというと向こうのほうがモチベーションが高かった中で、そういうのが伝わって嬉しかったです」

 

――サポーターからもチャントが歌われましたが?

「びっくりしました。アウェイにもかかわらず、ビジョンに自分の写真が出たり、26年間お疲れさまでしたとアナウンスが流れたり。アウェイということで、セレモニーもあるから早くはけたほうがいいと思ってバタバタしてましたけど、ちゃんと(チャントが)聴こえていて、嬉しかったです。ありがたいです」

 

――2万人のサポーターが詰めかけましたが、あらためて感謝の気持ちを教えてください。

「すごい入ってるなと思いましたし、自分のことより、熊本さんが良い順位ですし、大木さんのサッカーが浸透して、僕の好きなサッカーですし、それを見たいお客さんがいっぱいいて、その中でやれたのが良かったです。横浜FCのサポーターも多くて、自分の知り合いだったりもたくさん来てくれました」

 

――26年間のサッカー生活を終えた感想は?

「プレーしてるときは自分のことばっかりですけど、こういうタイミングが来ると、いろんな人に支えられたんだなというのと、運も良かったですね。良い指導者、トレーナーの方々、スポンサーの方々、各クラブに、ファンの方々、サポーターに支えてもらった。一番気づいたのは、家族や両親もそうですけど、一緒に戦ってきたんだなと。プレーするのは簡単ですけど、応援とかいろんなサポートをしてくれた周りの方々のほうが、しんどいときもあったと思います。一緒に戦ってきてくれてありがとうと、感謝の気持ちで今日はプレーしました」

 

 

(ここからペン記者による囲み取材)

 

――もっとできそうかなと見ていて思いましたが?

「いや、そんな感じはないです。もう、やらせてもらっただけでありがたかった。手術前はもっと動けなかったし、最後もっと動けてたら(手術せずに)終わっても良かったけど、最後にできるくらいまでにはなったので。その判断は難しかったですけど」

 

――手術して良かった?

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