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野村直輝の恩返し。自動昇格は持ち越しもチームは前進……2022シーズンJ2第40節・大分戦(H)マッチレビュー

▼2022明治安田生命J2リーグ 第40節

10月9日(日) 18:03キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(7,961人)
横浜FC 2-3 大分トリニータ
【得点】
5′ 大分/梅崎司
22′ 横浜FC/小川航基
45′ 大分/下田北斗
56′ 横浜FC/小川航基
72′ 大分/野村直輝

 

勝てば自動昇格が決まる試合、あいにくの雨ではあったが三ツ沢に約8千人が詰めかけ、試合後のメインスタンドは混雑していた。会見場へ向かうため階段を降りる途中で、分析担当の竹中達郎コーチと目が合った。かつて下平隆宏監督体制でも参謀として支えただけに、彼にとってもこの試合への思いは強かったに違いない。「(シモさんに)やられちゃいましたね」と呼びかけると、「でも、やらせなかったですけどね」と悔しそうに答えた。

結果としては「やられた」が、確かに大分にやりたいことは「やらせなかった」。会見場に現れた下平監督も、前回対戦の(遡れば昨季開幕戦の)リベンジを果たした割には想像していたほど上機嫌ではなかった。横浜FCのプレスに苦しめられていたことを聞かれると、「横浜FCは僕のことをよく知っていますから(笑)、ビルドアップのハメ方もしっかり準備をしてこられた印象です」と切り出し、「それに対して変化する工夫も持っていましたが、少し……」と言いかけて、「だいぶバタバタしてしまった」と言い直した。

下平監督はポゼッションにこだわる。大分のボール支配率は新潟に次いでリーグ2位。それがこの試合では僅差だが横浜FCに多くボールを持たれた。シュート数でも17対11で横浜FCが上回った。それでも大分に勝点3をもたらしたのは、下平監督はもちろん増山朝陽、そして野村直輝の、古巣戦にかける思いの強さだったのかもしれない。

【選手交代】(横浜FCのみ)
62′ ゼイン→山下
68′ 功佑→ハイネル、山根→武田
81′ 岩武→拓海、マルセロ→クレーべ

 

▼アグレッシブに真っ向勝負

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