HAMABLUE PRESS

亀川諒史「このまま守備の選手と思われて終わるのだけは嫌だなという気持ちもある」……J2第38節・長崎戦試合前コメント

J2第38節・長崎戦を翌日に控え、亀川諒史がオンラインによる試合前会見に応じました。話題がとっ散らからないよう順番を入れ替えているところもありますが、ほぼ全文を紹介します。最後には長崎でオススメのお店の紹介も! (※今回、質問者はハマプレのみ)

 

■亀川 諒史

――去年まで所属した古巣での試合を迎えますが、心境は?

「一言で『楽しみ』という感情です。チームとしては勝たなければならない、大事な一戦という位置付けでいますけど、本当に楽しんでやれればなと思います」

 

――長崎での3年間は亀川選手にとってどういうものでしたか?

「J1から降格した年に声をかけてもらって、昇格するんだという強い気持ちを持って移籍しました。でもその3年間で達成できずに横浜FCに移籍して、昇格できなかったという心残りはすごくありましたし、最後の年はずっと怪我をしてしまってなかなかプレーしている姿を見せられないまま出てきてしまったというのもあって。明日は久しぶりにトラスタのピッチに立てると思うので、頑張ってる姿を見せられればなと思っています」

 

――前節の甲府戦で4試合ぶりの勝利になりましたが、試合を振り返ると?

「立ち上がりにビッグチャンスを決めきれず、そこから前半は甲府にボールを握られてペースを持っていかれた印象でした。でも試合前にみんなで話していたのは、『90分ずっと自分たちがペースを握れる試合はない』ということで、前半はピッチに立っている選手たちは『まずは最初の45分間だ』と頭の中で整理できていた。ボールは持たれていたけど、そんなにやられるような感じはなかったので、後半はヨモさん(四方田監督)の指示や選手同士のコミュニケーションで少し修正してペースを持っていけた。それを前半からできたら良いと思いますけど、相手も勝たなければいけないという状況でやってくるので。上手くいっているときは声なんてかけなくてもチームというのは上手くいくけど、上手くいかないときにどうチームとして戦っていけるかが大事だと思っているので、甲府戦ではそこが上手くいったなと思っています」

 

――ハーフタイムにはどんな修正を?

「まずしっかり後ろからビルドアップしていこうというところと、ウイングバックが空いてくるのは分かっていたので、そこを積極的に使っていくことは言われていました」

 

――亀川選手が3バックの左に入って、第30節・群馬戦から後ろを5バックで守った試合は無失点が続いていることに関しては?

「やられてもおかしくないピンチもありましたし、ブロ(スベンド・ブローダーセン)が止めてくれたのもありましたけど、チームとしてある程度しっかり守備にシフトしたときは守れるという自信がついていると思います。僕も守備の選手としてまずは失点しないというところはしっかり心がけているのと、やっぱり5バックにしろ4バックにしろ、守備というのは後ろの選手が前の選手に声をかけて動かさなければ上手くいかないと思う。僕は声をしっかり出すように心がけているタイプなので、その特徴をしっかり出していきたいと思ってやっています」

 

――このところ5バックで守ったときの亀川選手は素晴らしいパフォーマンスを見せています。自身では守備に開眼した感覚は?

「評価というのは見てくれてる人がするものだと思うので、自分で自分がどうこうとはあまり思わないですけど、さっきも言ったように自分が出たときに何ができるか、ほかの選手と……。自分が出ることによって出れない選手がいるわけで、自分がチョイスされたことで何が求められているかをしっかり自分の中で整理してやっています。たとえば甲府戦では僕とガブ(ガブリエウ)とタケ(岩武克弥)が並びましたけど、それまでは右CBには(中村)拓海が入ることが多くて、拓海はけっこう上がりたいタイプなので自分は自重してタイミングの良いときだけ攻めに行こうと考えていました。タケが入ったときは、どっちかというと自分が前に行ったほうがスムーズに行くかなと思いながらやりました。その3バックの組み合わせだったり、ウイングバックを誰がやるかという組み合わせで自分自身もプレーの選択肢を持ちながらやらなければいけないと意識してやっています」

 

――亀川選手は攻撃的なサイドバックとして売ってきた選手だと思いますが、今、守備を評価されていることをどう受け止めていますか?

「そうですね(笑)、まあだから、うーん……、自分の中でやっぱり、攻撃的なサイドバックとしてやってきましたけど、今年はウイングバックをやることもあれば、3バックをやることが多くて、どっちかというと守備を期待されることが多くなっていて。でも自分の中ではやっぱり、ゴール前に顔を出したいという気持ちはすごくありますし、でもチームのやり方を、自分のエゴよりチームのことを優先しなければいけない、そういう年齢でもあると思います。若いときはチームより自分がと思いながらやっていたこともありましたけど、この年齢になって、まずは自分というよりチームのことを考えなければならないと思うようになってきて、守備を買われているからこそ今後ろで出してもらっているので。もともと守備の1対1は自分の中でストロングとしてやってきたので、そこを出しながら、前節は拓海が出ないぶん自分が上がったほうがいいなと思って攻撃参加も多かったですけど、そこのバランスを見ながら……。でもこのまま、守備の選手と思われて終わるのだけは嫌だなと自分の中で思っているところもあるので(笑)、攻撃でも自分の良さをもっと出していければいいかなと思っています」

 

――では明日、今季3点目に期待しましょう。長崎の印象は?

「僕がいたときからクラブとして大きくなっていって、新スタジアム建設の話もあったりして、ウチと一緒で本当にJ1を目指して、そういう選手を集めていると思います。個のスキルは間違いなく高い。今年は最初あまり上手くいかなくて監督交代もあって、少し苦しんでいる印象ですけど、個の能力は間違いなくあるので、上手くいってなくても一発の能力はウチと似たような部分があります。順位では自分たちが上にいますけど力は変わらないと思っているので、気を抜かずにやらないといけない。向こうもプレーオフ進出に負けられない状況だと思うし、自分たちも昇格に向けて落とせない状況なので、その意地と意地のぶつかりあいになると思います」

 

――松田浩監督からファビオ・カリーレ監督に代わったことでの変化は?

「一緒にやってた選手も多いので、試合も見たりしますけど、後ろからボールを大事にしている印象です。向こうの選手とも連絡を取っても、そういう監督だという話を聞きますし、見ていてもゴールキックからしっかりつなごうという意識が見て取れる。そこが変化していっている部分だと思いますし、そこでボールを引っかけられれば自分たちがより高い位置からゴールを奪いに行けるので、相手のストロングであるところを自分たちが消していければ上手くやっていけると思います」

 

――よく連絡を取っている選手は?

「一番多いのは大竹洋平です。湘南でも一緒で、エイジ(武田英二郎)くんとも仲が良くて、共通の話題を話したりしてます」

 

――最後に、サポーターも長崎に応援に行くと思いますのでオススメの店を教えてください。

「諫早で、ですかね?」

 

――確かに、長崎市内まで行かないかもしれないですね。

「そうしたら、僕がよく行っていた『きばらし』という焼肉屋を。おじいちゃんとおばあちゃんがやっている店で、選手のことを自分の子供や孫みたいに扱ってくれる優しいじいちゃんとばあちゃんで。お肉も美味しいですし、長崎のサポーターもよく来てましたし、長崎の暖かみを感じられる場所です」

試合の翌日、亀川選手オススメの店でお昼を食べて帰ろうと思ったのですが、営業時間は17時〜23時みたいなのでご注意ください。試合が終わってすぐ向かえば22時くらいに着けるかもしれません。僕は取材があるので無理ですが……。

↓お店の情報
https://tabelog.com/nagasaki/A4204/A420401/42003321/

※追記:最近は22時閉店という情報も……

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ