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佐藤謙介「功佑とはこれからもっと長い時間やりたいけど、横浜FCにはJ1に行ってほしいというのもあるので(笑)」……J2第34節・山口戦(A) 相手選手コメント

■佐藤 謙介

「内容的にはなかなか厳しい試合でしたが、ホームで追いつくことができた。今は結果が大事な時期なので、満足はしていないですが、2点離されたところから追い付けたので良かったなと思う。内容はもうちょっとこだわってやっていかないと、上とはだいぶ差があるなと思いました」

 

――横浜FCがここ3試合は守備では5バックで後ろを固めていました。今日は[4-4-2]でプレスをかけてきたところは想定できていた?

「その[4-4-2]というのは頭に入っていたので、ボールを持てるだろうと思っていましたが、前半はなかなか前進できなかった。相手どうこうより、自分たちがボールを受けることをちょっと怖がっている部分があった。後半は立ち位置を変えて、自分が前に出て、(成岡)輝瑠をもうちょっと前の位置で動かすことで少し良くなった。ただ、流れがある中でああやって2失点くらってしまって、しんどくなりましたけど、最後までしっかり自分たちがやることをやれたので、そこは評価すべきところかなと思います」

 

――前半は謙介選手が最終ラインに下りてビルドアップする場面も多かったですが?

「前進できなかったりして、自分たちでしっくりこないところがあった。ボールは持てるけどなかなか(良い)出しどころもないし、ダラダラした時間が続いてしまった。自分たちで少しずつ立ち位置を変えてやっていけるようになれば、もう一個上のレベルに行けると思いましたけど、若い選手も多いのでこういう経験を積みながらやっていければいいと思います」

 

――前節の徳島戦もそうでしたけど、山口は後半からスイッチが入った印象です。

「そうですね。あれが自分たちの目指す、90分やらなければいけないサッカーではあるんですけど、前半の最初にボールを持てたりすると、逆に持たされる感じが出てしまってダラダラした中で失点することが増えている。そうじゃなくて、前半から後半のような立ち上がりを見せられればいいかなと思いますけど、もうちょっとゲームの入りとか、詰める部分はたくさん課題があります」

 

――ハーフタイムに監督からの修正は?

「立ち位置の修正、ボールの奪いに行き方の修正をしてくれた。それでやることが明確になった部分もありますし、ベンチからそういう指示を出してくれたことでやることがはっきりさせられたぶん、ゲームをコントロールできたと思います」

 

――横浜FCが3-1にして、正直、ゲームは終わったかなと思いました。

「普通はそうですけど、ウチのスタイルとして、3点取られようが何だろうが最後までしっかり戦いぬくところが今日は出せた。その結果がああやってゴールにつながったし、良かったというか、最低限は評価できると思います」

 

――プレスもバラバラで、好きにボールを回されている状況をどうやって立て直した?

「ピッチの中で相当しゃべりながら、自分が中では一番経験を持っている選手なので、少しずつ立ち位置を変えて、相手のダブルボランチをダブルでハメて、1アンカーにしたり、いろいろちょっとずつ変えてやっていった結果でした。もしかしたら4点目、5点目をくらっていたかもしれないけど、追いつくことができた。欲を言えば4点目を取りに行きたかったけど、今の順位を考えながら、勝点1というのもこだわらなければいけなかった。徳島戦ではこだわれなかった部分なので。まあ、良かったのか、もうちょっと上を目指せたのか(笑)。難しい判断でしたけど、しっかり中でしゃべって、勝点1を確実に取ろうというところで……。まあ、良かったです」

 

――自分のホームで迎えた古巣戦でしたが?

「いや、そこに対する意識はあまりなくて、知ってる選手もそんなにいないので(笑)。まあやってて楽しかったし、横浜FCは良いチームだなと思えるところもたくさんあったので。まあ懐かしく、楽しめました」

 

――やっと齋藤功佑選手との8番対決ができましたね?

「そうですね! あいつがスタメンで出てればもっと良かったですけど、もうちょっと長い時間、これからやれるように……。でも横浜FCにはJ1に行ってほしいというのもあるので、まあまあ、はい(笑)」

両手に横浜FCの選手やスタッフからお土産の袋をいっぱいに抱えて現れた佐藤謙介。試合では直接ゴールに絡まなかったものの、終始チームの中心として、横浜FCにとって危険なプレーを続けていた。3失点目でクロスを上げた高木大輔につけたパスは、相手にとって嫌なところを絶対に見逃さない、彼の特長がよく出ていた。出待ちしていた友人の山口サポーターによれば、「横浜FCサポもいっぱい謙介を待ちよって、愛されちょった選手やったんやなと思った」とのこと。またピッチで会える日を楽しみにしています。

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