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2022夏。横浜FC Jrユース、クラブユース選手権(U-15)で初の準優勝!!

 

8月15日から8月24日にかけて北海道の帯広市などで開催された第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会。和田拓三監督が率いる横浜FC Jrユースは快進撃を続け、ユースも含めてアカデミーとしては初となる全国での準優勝を成しとげた。その戦いを振り返る。

レポートするのはユース世代を精力的に取材するサッカーライターの松尾祐希さん。2015年の3月から6月まで、サッカー専門紙エルゴラッソの横浜FC担当を務めていたこともある。九州の名門・東福岡高校出身で、中村拓海の先輩にあたるが、「中学校まではサッカー部だったけど、高校では書道部だった」そうだ。

表彰状を受け取るキャプテンの家田唯白。3バックの一角として最終ラインを統率し、身体を張った守備は目を見張るものがあった

 

▼苦しみながら勝ち上がりファイナリストへ

日本一にはあと一歩届かなかった。だが、準優勝の価値はクラブにとって何ものにも代え難い。今まで積み上げてきた成果としては充分すぎるものだった。

準優勝までの歩みは決して平坦な道のりではなかった。初戦で決勝でも対戦したC大阪U-15に3−0で勝利した一方、続く鹿島Jrユースとの一戦はスコアレスドロー。グループステージ突破がかかった富山U-15との最終戦は、1−0で迎えた後半25分に同点に追い付かれて勝点1を積み上げるにとどまった。

なんとか2位でトーナメント進出を決めたものの、まさに薄氷を踏む勝ち上がり。ラウンド32でも過去4度の優勝を誇る清水Jrユースに苦戦し、80分を終えて1−1の状況からPK戦で勝利を手にしている。ラウンド16(川崎U-15/4−1)、準々決勝(仙台Jrユース/2−0)こそ危なげなく試合を進めたが、準決勝の神戸U-15戦では3−0から終盤に1点差まで詰め寄られる展開だった。

だが、苦しんだからこそチームが大きな成長をとげたのは確かだろう。和田拓三監督は言う。

「自分たちがここまでサッカーをやらせてもらえるとは思っていなかったし、緊張感がある中でゲームを行えたことはすごく良い経験になりました。スタッフも含めてクラブとしてここまで来れたというのは良かったです。選手たちが一試合一試合成長してくれて、新しい発見だらけで自分たちも楽しませてもらいました。本当に選手がここまでやれるんだというのが見られたので、意義のある大会だったと思うし、すごくありがたかったですね」

クラブのOBでもある和田監督。選手の成長に目を細め、さらなる飛躍に期待をかける

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