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守屋颯人「歴史を塗り替えたことは嬉しいけど、悔しさが残る」……2022クラブユース選手権準決勝 試合後コメント

■守屋 颯人

「去年はこのクラブユースでベスト16で負けていて、去年のエースの山崎太新選手を自分は見ていて、彼を勝たせられなかった悔しい思いがありました。自分がGKと1対1を外して去年は負けていたので、その悔しい思いを持ってベスト8では戦いました。そこではチームとして自分が中心になってやることができたんですけど、今日、決勝に行こうという話をしていた中で負けてしまったので、どこか緩さだったりが自分の中でもあったのかなと思います」

 

――後半頭からの出場でしたが、試合をどう見ていましたか?

「試合前からチームのテンションや一体感を意識していた中で、自分が出てないときでも絶対にベンチから声を出していこうと思いながら試合に入りました」

 

――小野監督からの指示は?

「こっちがボールを回しているときに、自分たちのサイドハーフに対してセレッソのサイドハーフがマッチアップになるので、そこでサイドバックが空けた背後に自分が走って行けと言われました」

 

――なかなかそういう場面が出せなくて、相手のCBを背負って競り合うボールが多かった印象です。

「池谷(銀姿郎)とか中村(琉聖)のところから、もうちょっと大きく背後を取りたかったですけど、自分が要求していても味方と合わないところは出てくるので、そこは自分も抑えて、来たボールを抑えて渡すんだというように切り替えました」

 

――今大会はスーパーサブ的な役割になっていますが?

「チームの中の(スタメン争いの)競争に負けた中で、自分が後半からやってやろうという気持ちもありましたし、悔しさもありつつ、楽しむという感じもあります。後半から出て決めたらヒーローになれるという、楽しむ気持ちを、悔しさと同時に持ってピッチに入りました」

 

――クロスがもう少し合っていればという場面が何度かありましたし、後半にこちらがパワープレーに出たあとを除けば、セレッソもそう多くのチャンスを作ったわけではありませんでした。

「自分たちはグループリーグからベスト8まで、先制されたことがなかったので、先制されてから少し焦って、精神的にボール(の精度)だったりが崩れてしまったところがあった。先制点を取られても、いかに動じず、焦らず、自分たちのやりたいサッカーをどこまでやれるかというのが、自分たちは練習から詰めが甘かったと思う。トップの練習(に参加して)でもそうですけど、1本1本のパス、シュートが正直言ってまだ(精度が)低いので、そこに少しでも近づけるように要求していくというのはこれからプレミアの後期につなげていきたい」

 

――最後のヘディングシュートはすごく悔しかったと思いますが?

「あそこで決めてたらヒーローだったかもしれなかったですけど、それは“たられば”なので。そこで決め切れないのはまだまだ自分の実力不足ですし、そこで決め切れるように……。今日のことは、しょうがないでは済まされないので、プレミアの後期だったり、これからの練習1日1日を大切にして、結果を残して、チームの力を証明できるように、この1試合を無駄にすることなく、忘れないでこれからもやっていきたいと思います」

 

――クラセンのベスト4は横浜FCユースとしては初です。大会全体を振り返ると?

「一昨年はベスト8で鳥栖に負けていて、その同じ相手にベスト8では勝つということを目標にしていた。あくまで自分たちの目標は、ベスト4に入ってそこから優勝だったけど、今日負けてしまった。歴史を塗り替えたことは嬉しいですけど、悔しさが残るので、この悔しさを忘れずにこれからもやっていきたい」

 

――決勝でマリノスとやりたかったですね?

「本当に。自分も考えてましたけど、プレミアで2回負けている中で、決勝でダービーでやれたらいいなというのがありました。でも負けた以上は、マリノスさんを応援したいです」

 

――来年は後輩たちがさらに上に進んで行ってもらいたい?

「そうですね。自分たちが背中を見せられているか分からないですけど、少しでも下級生に教えられるものは教えて、あと3、4カ月、残せるものを残して去っていきたいと思います」

 

――プレミアリーグではどんな感じで出場していますか?

「前期の最初のほうはスタメンもあったり、最後のほうはスタメンを外れたり出れなかったりだった。チャンスがある中でまだ5得点しか決めていないので、マリノスの内野航太郎選手だったり……。後期の1試合目のダービーの試合で、自分がキーパーとの1対1を外して、内野選手は1対1を決めた(結果は2●3)。本当にそこの差なんだなというのを実感して、やっぱり自分の背負ってる9番というのはストライカーの番号なので、5点じゃまだ足りないと思ってます。この悔しさを後期につなげて、少しでも自分が成長してコーチの皆さんやいろんな方に感謝の気持ちも含めて、このクラブをもっともっとより良くできたらと思います」

 

――しかし群馬、暑い夏でしたね。

「いやー、はい(笑)。でも暑さは相手も同じなので、いかにそこで、メンタル勝負というのもあって。そこで少し欠けました」

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