山下の献身と、市川の大仕事。苦戦もセットプレー一発で勝点3をもぎ取る……2022シーズンJ2第28節・東京V戦(A)マッチレビュー
▼2022明治安田生命J2リーグ 第28節
7月24日(日)18:03キックオフ/味の素スタジアム(4,329人)
東京ヴェルディ 0-1 横浜FC
【得点】
77′ 横浜FC/岩武克弥
横浜FCは前節終了後から選手5名の新型コロナウィルス感染陽性判定が相次いで発表されていた。もちろん怪我もあればその他のコンディション不良もあり、急にメンバー外になった選手がそうというわけではないが、ともかくGKとしてスタメンに名を連ねたのは今季初のリーグ戦出場となる市川暉記だった。
今季、公式戦での出番は天皇杯の1試合のみ。その2回戦・ソニー仙台戦ではJFLを相手に3失点。PK戦で勝利したが相手の失敗はキッカーが枠を外したもので、ボールに一度も触らなかった。続く広島戦では出番を与えられることなく、0-5で終わった試合をベンチから見守った。
「もしかしたら今シーズン最初で最後のチャンスになってしまうかもしれない。そこを自分でモノにできるかできないか。今後のサッカー人生のためにもモノにしなければいけない」
その覚悟を天皇杯の前に聞いていただけに、心中を思うと軽く「調子どう?」と尋ねるのも憚られてなかなか彼に話を聞く機会がなかった。というのは建前で、実際のところは、そもそも相変わらずの練習の虫であり、誰よりも遅くまで残っての自主練が終わるのを待っていられなかったことのほうが大きい。
その努力が報われてほしいと、練習場を訪れたサポーターなら誰もが思ったはずだ。練習は嘘をつかない。第三の男は、見事にそれを証明してみせた。
【選手交代】(横浜FCのみ)
59′ 功佑→松浦
67′ 山下→ゼイン、千真→サウロ
87′ ハイネル→秀人
▼争点となった山下のサイド
(残り 3359文字/全文: 4083文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ