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橋本健人「三ツ沢は僕にとって憧れの舞台。昨日の夜からワクワクしていて、入ったときはちょっと感動しました」……J2第19節・山口戦(H) 相手監督&選手コメント

J2第19節・山口戦。相手監督と選手のコメントのうち、横浜FCについて語った部分、試合内容について相手側視点として参考になる部分を抜粋してお届けします。

 

■名塚 善寛監督

「何と言っていいのか……、これがサッカー、その一言に尽きます。勝点を取るためにはちょっとした甘さをなくしていかないといけない。そういうところにこだわってスタッフ、選手含めてやっていかないと勝点を奪えないのかなと。ただ、またすぐに試合があるので、下を向かずにやり続ける。良いところもあったので、やめてしまうのではなく、さらに進化するようにやっていきたいと思います」

――チャンスの数はそれほど変わらなかったが、本当に決定機となると横浜FCのほうが多かった。チャンスの質を高めるためには?
「ボックスの中の人数や、チャンスのところで入って行く嗅覚では、まだまだスプリントで入っていくのが遅い。相手よりも早く入っていかないことにはビッグチャンスは生まれないと思っているので、そこの部分を含めて、相手よりリスクを背負った中で入っていけるようにしないといけないと思います」

――クロスが入っても、受け手に動きが少なく、横浜FCの選手にマークにつかれている状態でした。よほどピンポイントで合うか、ピーター・ウタカみたいな選手がいないと難しい。そこの改善は?
「ワイドアタッカーの入り方で、良いポジションからクロスが上がった瞬間に入っていくということはまだまだ感じられていない部分なので、練習するしかないと思っています」

――失点場面がそうでしたが、サイドバックが上がっているときのリスク管理については?
「そこでリスク管理してしまうと(橋本)健人の良さは出てこない。でもそこでイージーミスがあるとカウンターを食らってしまう。数的有利なので、しっかりとイージーミスを減らせればこちらがチャンスを作れると思っているので、減らしていくしかない。サッカーはそういうスポーツ。攻撃に関してはリスクを相手よりも背負わないとチャンスは生まれない。そのタイミングや嗅覚をもっと上げる必要があるし、そこでミスしないようにやってくしかないと思います」

――札幌で一緒に仕事をされていたときと、四方田監督のサッカーはまったく変わっていたと思います。どういうふうに感じながら今回対戦しましたか?
「お互い、指導者として進化はしなければいけない。一緒にやってた当時のサッカーにプラスして、進化してきているので、そこのやり合いを……。結果は負けてしまったので何とも言えないですが、次は勝てるようにしたいと思います」

――4バックで守るのではなく、石川啓人選手を最終ラインに入れて5枚で対峙していたのは?
「やはり相手のウイングバックとシャドーが肝になっていると思いましたので、そこを抑えるために今回はそういう守備を選びました」

――攻撃の狙いはどういうものでしたか?
「今日やった通りで、しっかりと幅を使って、幅と深さを取りながら、空いているところを動かしながら突いていく。ずっとやってきていることですね。だいぶ相手と味方を見ながらポジションは取れるようになってきましたが、もっともっと見て考えてサッカーをやれないことには選手自身も上に行けないと思っている。まだまだ判断スピードは上げていかないといけないと思っています」

 

■橋本 健人

「悔しい負け方で、やはり何か足りないものがあると思わされる試合でした。質を上げるということは練習からやっていくしかないとは思いますが、迫力や思い切りの良さ、全員がそのシュートに対して詰められているか。失点のところではミスからでしたが、戻れる気持ち的なところのような迫力、執念、そこでは今日は相手のほうが上回っていたと思います」

――横浜FCのアカデミー出身ですが、三ツ沢でのプレーはどうでしたか?
「初めてだったんですけど、僕にとって憧れの舞台で、小、中、高校と観客席から見ている側でした。(アカデミーで)手伝いとかもしたり。入ったときは変な感じでした(笑)。レノファとして入りましたけど、昨日の夜からワクワクしていて、入ったときはちょっと感動しました。家族も見に来ていたので」

――選手紹介のときに拍手も起こっていましたが?
「本当ですか? 僕、集中していてまったく聞こえてなかったです。ありがたいですね」

――横浜FCと対戦してみて、どのように感じましたか?
「負けたので、最後の勝負強さは僕らよりもあると思いました。代わった選手も一人一人能力が高かったですし、ゴール前の迫力、最後をやらせない守備も迫力を感じました」

――田中渉選手が流れてきて、うまくフリーになりながらボールを運んでいましたが?
「そういうサイドのローテーション、3人とか4人のユニットでサイドの深いところを取るというのはチームとしてやっていること。いつも通りというか、描いたようにできました」

――失点場面は自身が攻め上がった裏のスペースを使われてからでしたが?
「上がったときにもう少し使ってもらえるように一回受けるとか、出て行ってしまった以上、ヘナンに自分が外にいることを伝えたかったですし、取られたら切り替えて遅らせなければいけなかった。僕の中では上がらないという選択肢はないですし、全力で戻るしかないです。相手も慣れてくるので90分同じ立ち位置は取りたくなくて、もう少し幅を取った上で前進してほしかったですが、その意図が伝わりきらなかったところはあります」

――最後のチャンスは惜しかったですね。
(瞬間、(>_<)の顔をしながら)ああいうところですよ……。切り返すところまでは良くて、角度はなかったですけどコースは見えてたんで思い切り右足で巻いて(足を)振るとか、持ち替えても焦らずに冷静にキーパーの上を越すようなフワッとしたクロスを上げるとか、そういう落ち着きとか思い切りの良さが欠けているので。そこが数字がついてこない、僕が(チームを)勝たせられていないところ。そこは弱さであり伸びしろですけど……。そこでゴールなりアシストができれば。だからイメージ通りのプレーではなかったです」

――横浜FCのアカデミーから年代別代表で活躍する選手が増えています。今はレノファの選手ですが、自身が活躍することが横浜FCのアカデミーの選手にも刺激を与えていると思いますが?
「でも僕よりもっと、斉藤光毅とか、(齋藤)功佑くんとか、木下康介さんとか、すごい選手がいらっしゃるので、そういう選手に追いついて、追い越していかないといけないと思っています」

橋本健人選手の取材中に、後ろを齋藤功佑が引き上げていきました。特に違和感を感じさせずスタスタ歩いていたので、長引くような怪我ではなさそうです。ちょうど年代別代表も取材することの多い河治良幸さんがアカデミー関連の質問をしているときでしたが、功佑が気づいて「おう、ハシケン」と呼びかけたら、声がしたほうにバッと向き直って「お疲れさまです!」と大きな声で挨拶。ユースはその辺の教育もしっかりしているなと思いました。

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