HAMABLUE PRESS

浅野有香コラム『シーガルズPRESS』(仮) 第2回「2022なでしこリーグ、いよいよ開幕!」

皆さん、いよいよ今季のなでしこリーグが明日開幕を迎えます!

今まで、Jリーグの影に隠れるようにして開幕していたシーガルズのホームゲームが、先日の男女での写真撮影を皮切りに、トップチームの皆さんがクラブ公式のSNSなどで明日の開幕を告知してくれていたり……を目にすると、10周年を迎えるシーガルズの歴史が、また前に大きく一歩進んでいることを感じずにはいられません。

さて、そのニッパツ横浜FCシーガルズはホームでの開幕となります。トップチーム同様、聖地・三ツ沢で開幕を迎えられる喜び、選手の皆さんも強く感じていることでしょう。

開幕に向けて、数名の選手にお話しを伺いましたので、そのコメントをご紹介していきます! 明日の開幕に備えて、皆さんの試合観戦用の心の引き出しにそっとしまって、三ツ沢に向かっていただけたらと思います。

 

▼「優勝に懸ける想いは全員強い」(小須田璃菜選手)

まず、昨季から引き続きキャプテンを務める小須田璃菜選手に伺いました。

 「新たな選手が多く入ってきてくれて、良い意味で新加入選手っぽくなく、すぐにチームに溶けこんでくれました。一人ひとりが特徴を持っていて、それを発揮してくれているので、既存の選手にも刺激になって、良い緊張感が生まれていると思います。

今年は監督を含め、全員が『優勝』というワードを掲げた中でキャンプが始まりました。去年は監督の口から出ていたのは『3位以内』でした。その中でも選手はもちろん優勝を目指してやっていたんですが、そういう部分でも、今年はより一層、優勝に懸ける想いは全員強いと思います。 去年の結果を見ると、最終順位的には目指していたところには届かなかったですが、なでしこ1部の中でも手応えは十分にありました。勝ちきれない試合や、取りこぼしてしまう勿体無い試合が多かったので、今年はそこを全て勝てるようにしていきたいです。優勝を目指していくためには、個々の部分ももちろん大切ですが、全員がチームのためにハードワークできることというのが一番大切だと思っています。その中で全員がそれぞれの特長をより出せていけるといいですね。

(今季の背番号)10番は、ここ数年シーガルズではずっと空き番号でした。チームが今年10周年の節目の年というところで結果を出したかったというのもあり、そこは自分の覚悟という部分でも、10番を付けさせてもらうことになりました。どんな時でも、常にチームのために動ける選手でいたいなと思っています」

横浜FCのイヤーブックを読んでくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身、彼女のプレーを見るたびに「小さな巨人」だなといつも感じています。決して言葉数が多い選手ではないのですが、常にチームや仲間を思い、それをいつも全力のプレーで表現しています。「こんなに小さな身体の中のどこにそのパワーが眠っているのだろう」と思わされ、試合を見るたびに魅了される選手です。是非、三ツ沢でその凄さを感じていただきたいです!

 

▼「雰囲気の良さに力強さを加えて」(奈良美沙季選手)

続いては、今季、スフィーダ世田谷FCからシーガルズへ移籍となった奈良美沙季選手。スフィーダ世田谷FCといえば、シーガルズがいつも苦戦を強いられていた印象があります。首都圏をホームタウンにしていることなども含めて、私の中ではちょっとした「ライバル」的な感覚があったりして。スフィーダ側にいた奈良選手、シーガルズにはどんな印象を持っていたのかなど、聞かせていただきました。

「スフィーダの時は、シーガルズはポゼッションが上手いなと思っていました。対戦の時はそのポゼッションのところで苦戦していましたね。 あとはサイドを上手く使ってきて、その攻撃を(DFとして)受けていたので、そこはチームとして今後は武器にしていけたらいいなと思っています。今季は(チームとして)昨年に引き続きそのポゼッションサッカーという部分を中心に、さらに縦に速いサッカーも取り入れながらチームとして良い方向に進んでいます。昨年同様パスサッカーを展開しながら、ゴール前に迫るところ、ゴール前のシーンを増やしていけるように取り組んでいるので、それが開幕戦で出せたらいいなと思っています。

実際にシーガルズに入ってみて、とても雰囲気が良いです。雰囲気が良い中で、そこにさらに力強さを加えて戦っていけたら、今シーズンの優勝も見えてくると思います。仲が良く雰囲気も良いですが、その中でも厳しいことも求めあえるチームだと思うので、ちょっとの勝負にもこだわるとか、小さいことの積み重ねを、一年間しっかりやっていきたいと思います」

新加入ながら副キャプテンに就任した奈良選手。「副キャプテンとかそういったことは関係なく、やることは変わらず、チームが苦しい時期にしっかり支えたい」と、その言葉に決意と責任感を垣間見ました。ちふれ→マイナビベガルタ仙台→スフィーダからのシーガルズ。彼女の多くの経験が、きっとシーガルズにも大きなものをもたらしてくれるはずです。

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