HAMABLUE PRESS

中村拓海、大内一生、小川航基、渡邉千真、伊藤 翔、ハン ホガン、スベンド・ブローダーセン……和歌山一次キャンプの選手コメント集4

4回に分けてお送りしたハマプレのオープニング・コンテンツ、和歌山キャンプ中の選手たちのコメント集。最終回は1月23日、FKコバルト(大阪府リーグ2部)との練習試合後に集めたものです(45分×4本。トータルスコア12-1)。クラブから「この時期はまだフォーメーションや誰がどのポジションをやっているというのは伏せてほしい」との要望がありまして、そうした具体的な話はカットしていますのでご了承ください。

またこの日はメディアがもう一人、スポーツ報知の方が来ていました。僕があまりしないタイプの質問があり、つまり僕では聞き出せないことが聞けました。そういう多様性が大事だと思うので、横浜に帰ったら他のメディアの皆さんも増えると思うと楽しみです。

 

■中村 拓海
「雰囲気もいいし、要求されることがFC東京とは全然違うので、いろいろ学べて刺激的に毎日やれてます」

――FC東京で要求されるのと違うところは?
「蹴って逃げないとか、攻撃の距離感を良くして急いで前につけないとか、前の関わり方とか、前の付け方も全然違う。ボールを持てるサッカーで、やりがいがあるというか、楽しくやってます」

――今日の試合ではアシストもありましたが?
「自分のポジションが中に入ったりすることが多くなる。そこはすごく空くスペースだし。遠いほうのFWを見るというのを前提にトレーニングしているので、それがだいぶ染み付いてきたと思う」

――イサカ・ゼイン選手とのコンビネーションは?
「3試合やって、共有できるものが増えてきた。前の選手のかかわり方とかも練習を重ねるごとによくなってきた」

――中村俊輔選手の印象は?
「あまりしゃべらない人だけど、プレー中はけっこう要求もあるし、すごいやりやすいというか。前提に上手いというのはあるので、それはすごい勉強になります」

――大分の下部組織の先輩、岩武克弥選手は昔から知っていた?
「自分がジュニアユースのときに岩武くんがユースで、トップでも試合に出てたし、雲の上の存在でした。まさか一緒にやるとは思ってなかった。優しいし、しゃべりやすいし、大分出身だから話が合う。いい先輩です(笑)」

――チームで仲がいいのは?
「結構みんなと仲がいいですよ。まあ同い年とは普通にしゃべりますし。上から下まで年齢も幅広いので、しゃべることも話題もいろいろあって楽しいです」

――キャンプ中、部屋では何をして過ごす?
「何もしてないです。電話、寝て、動画見て、そんな感じで」

――いつもこういうふわっとした感じですか?
「まあ、楽に生きてます(笑)」

 

■大内 一生
――今日の練習試合はどうでした?
「少しずつチームとしても形ができてきた。まだ改善点はたくさんあるけど、まだ練習試合は宮崎キャンプでもあるし、少しずつ合わせていければと思います」

――早々に大差がついて、緊張感を保つのが難しかったのでは?
「まあでも相手どうこうというより、自分たち次第なので。メンタル的に難しいことはありますけど、そうは言ってられない。天気も天気だし、疲れも溜まってる中で、集中力を保ちながらよくしていかないといけないと思う。今シーズンも連戦があって疲れが溜まっていく中で、集中力を保つのが難しい状況は絶対にあるので、それの良い練習でもあるのかなと思います」

――後ろで詰まる場面もあったけど、あまりロングキックは使うなと言われていた?
「いや。『チャンスがあれば狙え』と言われている。目的はつなぐことではなくてゴールに向かうことなので。いろんな形でゴールを奪えるようにというのがチームの一つのコンセプトでもある。ゴールを奪うために、相手の立ち位置、その時の状況で、何が一番正しいのか自分たちで判断しながら、という感じです」

――GKからトップに当てて、サポートしてつないで、最後は中村選手のクロスから長谷川選手のゴールは見事でした。
「攻撃的なサッカーを目指しているので、後ろの選手は後ろに残るんじゃなくてどんどん攻撃参加するし、逆に守備では前の選手も守備しますし、11人で攻撃して11人で守るサッカーなので。どのポジションの選手も集中力を切らすことなくやり続けなきゃいけない」

――得意のビルドアップはアピールになった?
「自分の得意な、ビルドアップが必要とされるサッカーでもあるので。こういう練習試合でももっと上達していけるようにしたい。後ろから全部始まっていくわけなので、うまく攻撃にも関われたらと思います」

 

■小川航基
「相手が強いチーム、カウンターがあるチーム、前に外人がいるチームってなったときにどう転ぶかというのはちょっとまだ分からない。ハイプレスは言われている。みんな共通してやれている」

――ジュビロではオーソドックスな戦術でした。新たな戦術になりますね?
「でも、そんなに難しいことは言われていない。11人が共通認識を持って同じ方向を向いてやれればすごく強いチームになると思う。一人でも違う方向を向いてたらバラバラになってしまうので、共通意識を持ってやりたい」

――松浦拓弥、イサカ・ゼイン、中村俊輔選手と、元チームメートも多いですね。
「マツくん(松浦)とはよく組んでましたし、シュンさん(中村)もそうだし、お互いを知ってるところもある。ゼインも高校からやってる仲だし特徴も分かる。だからそんなに新たなチームって感じでもない」

――改めてシュンさんと話したことは?
「出し手と受け手の関係性のところは試合前とかに『プルアウェイしてくれればこっちも見るし』って言ってくれたり。そういうコミュニケーションが大事だと思う。今日は結構シュンさんのところにプレスがかかってたんで、なかなかいいボールは来なかったけど、これがどんどん外せるようになれば、シュンさんのところに良いボールが入って前を向いた状況のときに動き出せるような場面がたくさん出てくれば、そのタイミングを見逃さないようにしたい」

――得点へのこだわりは?
「得点の数というのは、どこでも意識しないといけない。どんな形であれ得点を取ることが大事。はたいたあとにゴール前に入っていく迫力だったりを監督も求めていると思う。はたいてゴール前に入っていってゴール前で勝負するというこのチームでの役割をやっていかないと、ポジション争いは激しいので」

――得点はオシャレなヒールでした。
「ピッチもスリッピーだったんで、ああいうボールが効果的だと思ってた。僕がいっぱいゴール前に入っていくことで、マイナスとかでたくさん得点も増えたので、それは良いことかなと思います」

――けっこうスリッピーでした? 長谷川竜也や安永玲央選手も滑ってましたが。
「けっこう滑りますね。晴れの日でも、みんなグラウンドはちょっと硬いって言ってた。僕はそんなに気にならないけど。でも今日は……。滑るってことはやっぱり硬いのかな。みんなツルツル行ってたんで」

――一次キャンプを終えての感想は?
「僕は怪我もあったんで万全という感じじゃないですけど、ちょいちょい休みながら、うまく付き合ってやっていきたい。二次キャンプでは強度も上がると思うので。試合相手の強度も。徐々にしっかり自分の色を出していきたい」

――カズさんがいないのは残念?
「僕は入れ替わりになっちゃって、一緒にプレーしてみたかったなというのはある。面識もないので(笑)。いつかお会いできれば」

 

■渡邉 千真
――四方田監督のサッカーはどんなイメージですか?
「けっこう攻撃的なサッカーをするのかなと思う。指示も攻撃陣への声かけとか、動き方とかが多い。僕としては新鮮だし、前向きにやってます。選手には複数ポジションを求めてるみたい。僕は前のほうだと思いますけど」

――年末年始は?
「2年ぶりくらいに帰省して。両親とか直接顔を合わせられたのは嬉しかったです」

――小嶺忠敏先生にはお会いしましたか?
「行かなかったです。行けたら行けたんですけど、コロナが怖いかなというのもあったし。会っておけばよかったな、とは思いますけど、いろんな考えでやめておこうということになったので。また帰ったときにお線香を上げにいきたい」

――やはり恩師という存在ですか?
「やっぱり人間的なことを口すっぱく言われました。今の自分があるのも小嶺先生の教えが基礎になってると、改めて思います」

――忘れられない言葉は?
「印象にあるのは『自信と過信は紙一重』『実るほど頭を垂れる稲穂かな』というのは、すごく頭に残ってます。『常に謙虚であれ』と、いつも言われましたね。代表から帰ってきたときとか、すごい怒られましたもん。僕はそんな調子に乗ってるつもりはなかったですけど、代表合宿から帰ってくると必ず怒られる(笑)。それはもう毎回。インターハイに優勝しても『浮かれるなよ』と。『勝っても謙虚であれ』みたいな感じでした」

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